永遠に帰らぬ主人を待ち続ける犬
1月21日、アルゼンチン出身で英カーディフ・シティFC所属のエミリアーノ・サラ選手が、飛行機で移動中に消息を断った事件は記憶に新しい。
一時は生存の可能性が低くなり捜索は打ち切られたものの、2000万円もの寄付が集まり再開。2月3日に海底で機体が発見され、一名の遺体が確認されたという。
ファンやチームメイト、家族には深い悲しみが広がっているが、そんな中、サラ選手の妹が投稿した一枚の画像が注目を集めている。
窓の外を見つめる一匹の犬。この子は、サラ選手が大事にしていた愛犬のナラである。
サラ選手の妹のロミーナ・サラさんが投稿したフェイスブックのキャプションには、「ナラはあなたを待ってるよ・・・」という一文が。生存が危ぶまれる中で投稿したロミーナさんの心境が感じて取れる一枚である。
インスタグラムには、これまでのサラ選手とナラの仲睦まじい画像が数多く残っている。
2017年にはナラとともに海辺に佇む写真が投稿されており、休暇を満喫する様子がうつしだされていた。そのわずか2年後に、まさかサラ選手がいなくなろうとは夢にも思わなかっただろう。
これを見たユーザーたちからは、「犬は大切なパートナーのことを忘れません。どうか強く抱きしめてあげてください」「元気を出して。ナラとともに祈っていてください」といった優しいコメントが相次いでいた。
死んでしまった飼い主を待ち続ける姿は、まるで忠犬ハチ公のよう。どんな形であれ、家族の元に彼が帰ってくることを祈るばかりである。