つい先日も、高級ブランド『グッチ』の黒人侮辱セーターが批判されたばかりだが、またしても高級ブランドが炎上している。
首元に縄があしらわれたパーカー
日本でもお馴染みの英ブランド『バーバリー』。アラフォー世代の方なら、バーバリーのマフラーにルーズソックスという定番スクールスタイルが懐かしく感じられるのではないだろうか。
そんなバーバリーが、17日に開催された英ロンドンファッションショーで発表したのはコチラの新作パーカー。
首元に縄をあしらったパーカーだが、これが自殺を連想させるとして今批判が殺到しているのだ。
家族が自殺したモデルが苦言を醸す
今回の騒動の火種となったのは、バーバリーのモデルを務めるリズ・ケネディさんのインスタグラム投稿。彼女はバーバリーとデザイナーであるリカルド・ティッシ氏に向けてこう綴っている。
自殺はファッションではありません。どうして首から縄を吊り下げるファッションを良しとしたのでしょう。今回のショーのターゲットは若者層です。若者は影響を受けやすく世界でも自殺率は上昇しているというのに。リンチという歴史があったことも忘れないでほしいです。フィッティングの時にこのデザインをみて打ちのめされました。私の家族が自殺をした、あの時に引き戻された気がしたのです。この気持ちをいくら伝えてもファッションだからと相手にされませんでした。しかし、このファッションは無知なものでまとめられ、置かれた状況に適切に対処できていません。ブランドやデザイナーを見下しているわけではなく、私が問題だと感じたこと述べさせてもらいました。
ファッションショーの前、リズさんはブランド側にこのパーカーに対して苦言を醸したというが、全く取り合ってもらえなかったという。
しかし、この投稿を受け、ネット上ではリズさんの意見に賛同する人が相次いだ。そしてバーバリー側は、今回のコレクションテーマであるマリンテイストを組み込んだデザインだったが、配慮に欠け不快な気持ちにさせてしまったと謝罪文を発表した。
家族を自殺で失ってしまったリズさんにとって、このパーカーは決してファッションだからと許されるデザインではなかったのだろう。
度重なる高級ブランドの不適切なデザインへの批判だが、SNSの普及でユーザーたちの意見を取り入れやすくなる一方で、今後ファッションの自由さが削がれ、作り手が過敏になるのではと懸念されている。
参照元:Instagram