産卵後のオサガメにまたがる男たち
7月5日にインドネシアの砂浜で撮影されたとみられるコチラの動画が、いま物議を醸している。
産卵を終えたオサガメが海に帰ろうとしているのだが、なんとそのオサガメの上に男たちが交代でまたがっているのだ。なかには、赤ちゃんを抱いてオサガメに乗る父親らしき男もいる。
さらに周囲にいる男たちは、オサガメに砂を投げつけたり後ろ足を引っ張ったりしており、憤りを覚えてしまう。
人間の愚かな行為により個体減少か
この砂浜はすでに特定されているものの、現時点で地方自治体からはなんの返答も得られていないという。
世界自然保護基金(WWF)によると、地球最大のカメとして知られるオサガメは非常に弱い動物で、ここ数年はプラスチック汚染や漁網などの影響によって急激に個体の数が減少しているという。特にクラゲと間違えて海に浮かぶビニール袋を誤飲することが多く、それが個体の減少へとつながっているようだ。
海面上昇や沿岸開発、そしてさらにこの動画にあるようにビーチまで人間に脅かされると、今後産卵する場所すら奪われてしまうのではないかと懸念されている。
ハワイのように厳しく取り締まるべき
ハワイではウミガメは神聖な生き物とされており、海の守り神とも言われている。そんなウミガメに触ることは州法で禁じられており罰金を課せられるというのは有名な話である。
特に産卵中のウミガメにおいては周囲を柵などで囲っており、その中に入ることすら禁じられているほどだ。
動物虐待ともいえる今回の悪質行為も、厳しく取り締まるべきだという声が多く寄せられている。