19歳の娘に化けて脱獄しようとした42歳!
ブラジル・リオデジャネイロに、麻薬密輸で有罪判決を受け、懲役73年の判決を受けたギャングのリーダーがいる。
その名も、クラウディーノ・ダ・シルバ。ブラジル版エル・チャポと呼ばれるほどのギャングの大物である。
先日8月末、そんなシルバ被告が、驚くべき姿で脱獄を試みたとして、国内外で大きく話題になっている。
ロングヘアーの若い娘に見えるが、目が虚ろでどこか不気味である。そう、自らの娘に変装し、脱獄しようと考えたのだ!
カツラを取るとツルンとした頭があらわになり、フルフェイスマスクを被っていることがわかる。かわいいディズニーのTシャツを着てブラジャーをしていたようだが、一枚パーカーを脱げば屈強なおじさんの腕が露わになる。
このアイデアをもたらしたのは、8月1日にジェリチーノ刑務所を訪れた彼の19歳の娘。娘は当時妊娠しており、多少お腹が出ていてもバレないだろうと考えたようだ。
こうして、シリコンマスク、安モノのカツラ、ピンク色のTシャツを纏った彼は、娘の身分証を持って、女っぽい声をして外に出ようとしたのだ。
しかし、刑務官が怪訝な目で見てきたことから、シルバ受刑者は一瞬だけ挙動不審になってしまい、やはり、変装であることに速攻で気づかれたのである。
こうして捕らえられ、スマホで撮影されながらゆっくりを変装を解かれていく。この恥ずかしすぎる動画は大きく拡散され、「爆笑した」「ミッション・インポッシブルだな」といったコメントが殺到する事態となった。
当局によると、娘を刑務所に置き去りにし、娘本人として刑務所を出ようとしていたとみられている。この非道な判断を、当局は「絶望的な行為」と称した。
今回の件で、協力した娘は懲役2年となる可能性があり、他複数人の協力者も捜査しているという。
追記:3日後に遺体で発見される
この事件が報じられた3日後の8月6日、シルバ受刑者は独房内にて遺体で発見された。ベッドシーツを結んで首つり自殺したとみられており、警察は詳しい状況を調べている。
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なりすましによって脱獄を試みた受刑者はシルバ被告がはじめてではない。今年6月にも、トルコで収監されていた犯罪者が、双子の兄弟と入れ替わることによって刑務所を脱出しようとしていた。
参照元:Youtube、The guardian