これが自転車競技選手の足だ!
スポーツ選手は日頃からストイックな体づくりをし競技に臨んでいるわけだが、今、そんなアスリートが投稿した一枚の写真が話題を呼んでいる。
それがコチラ!
まるで木の幹のようにゴツゴツとしているが、スロベニア・メトリカ出身の自転車競技選手ヤネス・ブライコヴィッチ(35)の左脚である。
彼が「今はただ諦めないだけ」という言葉とともに、自身の脚をインスタグラムに投稿したのにはこんな理由があった。
サプリメントでドーピング陽性反応
過去には何度もレースを制してきたブライコヴィッチ選手だが、2018年7月に不運に襲われる。
摂食障害に悩まされてきた彼が栄養補助食品として唯一摂取できたサプリメントに「メチルヘキサンアミン」が含まれていたため、ドーピング検査で陽性反応が出てしまったのだ。
10ヶ月間のレース出場停止処分を受けたブライコヴィッチ選手は、当時の心境を「自転車に乗れず泣かない日は1日たりともなかった」と話している。
そして今月はじめ、クロアチアで開催された「CROレース2019」にて復帰を遂げたのだ。
過酷な競技とアスリートの健康問題
自転車競技が過酷であることは、以前にもパウエル・ポリャンスキー選手のSNSで話題となっていたが、レース後の脚はこのように脱水により縮み、皮下脂肪がないため骨や血管が浮き出てしまう傾向にあるという。
そして、この投稿でブライコヴィッチ選手が発信したかったのは、自転車競技の壮絶さだけではなくそれにまつわるアスリートの健康問題だった。
摂食障害は自分が気づく前にすでに始まっています。しかしこのようなタブーだとも言える内容は、周囲の人に打ち明けたり相談することが難しいのです。私の場合も、唯一栄養を体に留めておくことができるサプリメントを摂取したせいで陽性反応がでてしまいました。チームメイトの中にも摂食障害に苦しんでいる人が少なくとも5、6人います。しかし第三者から見ると、彼らは立派なアスリートであり幸せそうにしか見えないのです。
アスリートたちが過酷な競技生活を続けるのは並大抵の苦労ではないだろう。だが、競技に取り組むのと同時に、自身の体と向き合う必要があることをブライコヴィッチ選手はアスリートたちに、そして世間に伝えたかったのかもしれない。
参照元:Instagram、SportBible