手作りグロキモヘルメットで帰宅を促す!
インドのほぼ全域に外出禁止令が発せられた今日この頃。だが、こちらの記事でも紹介した通り、外出禁止を無視する市民が後を絶たない模様。
そんな中、チェンナイ市内に住むとあるアーティストが、面白いものを警察に提供した。
それは、コロナウイルスをかたどった禍々しいヘルメットである。動画の途中で何個かツノが折れているように、こちらは手作り。
製作したのは、チェンナイを拠点とする、アーティストのBゴーサムさん。インドの新聞社「The Times of india」の取材では、その意図についてこのように語っていた。
「人々は衛生的ではないといえます。政府からは外出禁止令が出ているのに、マスクなしで人々があちこちで歩いている。
人々は見て見ぬ振りをし、コロナウイルスを真剣に受け止めていないと考えました。
そこで、迫り来るウイルスの脅威を実際にわかってもらえるようにならないかと、ヘルメットを作りました。これを見れば、人々は怖がってくれるでしょう。」
材料は、新聞とティッシュ、塗装したヘルメットなど身近なものだけ。
これを地元にある警察署に持っていったところ、署にはすぐに気に入ってもらえたとのことで、警察官の一人に試験的に装着。
このヘルメットをかぶった状態で、車やバイクを止めては「もし外に出たら、コロナウイルスである私があなたの体に入りますよ」といって外出を控えるよう求めたとのこと。
すると、ヘルメットが笑いを誘ったおかげで、ほとんどの人が素直に従ってくれたという。現状ではかなり好評なようだ。
お世辞にも完成度は高いとは言いづらいが、人々の健康を守り、笑いを誘う警察官が増えたら、チェンナイも少しだけ明るくなるだろう。