びっくりするほどつまらない!
ゲームはおもしろく、みんな大好きだ。子供のころ夢中になり、遊びすぎてお父さんやお母さんに怒られた人もいるだろう。それほど、ゲームとは楽しいものである。
だが、ゲームは星の数ほどある。つまり残念ながら、ありえないほどつまらないゲーム、所謂クソゲーも存在してしまう。
今日は、そんなクソゲー界のレジェンド、「デザートバス」”Desert Bus”を紹介しよう。
ゲームなのにおもしろい要素は皆無!
紹介してくれる人物は、YouTubeで「怒れるゲームオタク」”Angry Video Game Nerd”という名で、数々のクソゲーを怒りながら紹介してくれる男だ!2004年から配信を行っているから、YouTuberのさきがけみたいな人だろう。
本題の「デザートバス」は、1980年代に発売された家庭用ゲーム機メガドライブに、メガCDという拡張機をつけて遊ぶゲームだ。よほどすごいゲームなんだろう。
さっそくみていこう。
アメリカ・アリゾナ州のツーソンからカジノで有名なラスベガスまで、バスを運転するというゲームだ。とても単純。ツーソンからラスベガスまでの距離は413マイル(約660km)。
だがこのゲーム上のツーソン-ラスベガス間は360マイル(約580km)。数値が違うじゃないか!すでにあやしい臭いがぷんぷんするぞ。
なにはともあれゲームスタートだ!運転していくぞー。
…ん?速度はあがっているけど…特になにも起こらないぞ。
画面に映し出されるのは、
道路と、
砂漠と、
たまにバス停。
対向車も、歩行者も、乗客もいない。
運転操作も、アクセルとハンドル操作だけ。
以上だ。
…終わり!?なんもおもしろい要素ないじゃん!
彼もこの表情。
このバスは、時速45マイル(約72km)で走るのだが、360マイル走るには8時間かかるらしい。
…………
8時間!?8時間も、何も起こらないゲームをやり続けなきゃいけないの!?
そりゃこんな表情にもなるよ…これがゲームとは驚きだ。
トイレに行こうかなぁ、と思い一旦停止しようとスタートボタンを押しても、クラクションが鳴るだけ。したがって、本当にテレビの前から8時間動けない!
どうしてこんなゲームが作られたの?
このゲーム…ゲームと呼んでいいのか、疑うほどだが、本当に発売されていたらしい。”Desert”とは「砂漠」という意味。砂漠には人も物も何もなく、止まったら死ぬだけだから進むしかねぇんだよ、って意味を含んでいるんだろうか…
実は販売当時、アメリカでリアリティを追求した暴力ゲームが、社会的に問題視され初めていて、ゲーム自体に非難の矛先が向きそうになっていたそうだ。
そんな状況で「デザートバス」の開発者は、「リアリティを追及したところでこんなゲームもある。暴力性を追求しようとしている特定のゲームが悪いのであって、ゲーム自体が悪いのではない!」と皮肉を込めて作ったらしい。確かにこのゲームに暴力性など皆無だ。おもしろさも皆無だがな!
ボタンをクリップとかで挟めばいいじゃん!
8時間ずっとテレビの前にいなければならないと述べたが、このように思う人もいるかもしれない。「ボタンをクリップとかで挟んで放置しときゃいいじゃん!」
だが…このゲームはそんなことは許してくれない。ボタンを押したまま放置するとどうなるかと言うと…それは彼がチャレンジしているので、動画を確認していただきたい。英語の動画だが、映像を見ているだけでも十分おもしろいので、是非ご覧あれ。
ちなみに…この動画で彼は、テレビなら「ピー」が入るほどのものすごく汚い英語の言葉を使っている。したがって外人と話す時、この動画で使われている言葉を使うことはオススメしない。英語の言葉知ってる!とか思ってこんな言葉を使ってしまうと、ぶちのめされる恐れがあるので要注意だ!!!
参照元:YouTube、Google Map