牛さんのパワフルな尻掻きで800世帯が停電!
自然豊かなスコットランドの片田舎から、このご時世に珍しいのほほんとしたニュースが飛び込んできた。
この出来事が起こったのは、スコットランド・アバディーンから16km離れた田舎町、チャペルトン。
4月30日の23時、ここの牧場で飼育されている4歳の牛のロンが、お尻が痒く、電柱にこすりつけて掻いていたせいで、電柱を破壊。パーツの一つである変圧器を地面に落としてしまったのである。
これにより、3つの村の住宅を停電させてしまうという事態が起こった。
夫婦で牧場のオーナーであるヘイゼル・ラウトン夫人の話によると、翌日の朝4時まで停電は復旧しなかったそう。BBCの取材では、ラウトンさんはこのように答えていた。
「朝6時ごろ起きた時、電線が刺さったままの大きな変圧器が道に落ちていておかしいと思いました。
牛たちに餌をあげるために外に出ると、牛が電柱を壊したことに私の夫が気づきました。牛がお尻を搔こうとして電柱を揺らし、変圧器を落としてしまったのでしょう。電線も地面に散らばってました。」
その後に調査が行われると、ここで犯人がロンであることが発覚。ラウトンさんの証言によると、電柱を見ていると、ロンがなぜかビクビクした雰囲気で近づいてきたという。ここで、彼がこの事件に無関係ではないことに気づいたようだ。
電力会社によると、被害を受けたのはおよそ800世帯だったことが判明しており、ラウトンさんは地元フェイスブックページにて、地元住民に対し謝罪した。
その投稿には多くの反応が寄せられ、次々と拡散。2.8万いいねを記録しており、「こういうニュースが聞きたかったの。ありがとう、ロン!(笑)」「小さい頃のくせなんでしょうけど、成長した今は自分の想像以上に大きなお尻になったみたいね」といった、暖かいコメントが寄せられていた。
被害は大きかったものの、ロンに怪我はなかったという。