スーパーで買ったトマトジュース
2016年12月、イギリス住む女性、ジェイド・スミスさんは、アルディというスーパーマーケットでトマトジュースを購入した。
しかし、そのトマトジュースがいつもと違うことに、ジェイドさんはその時まだ気づいていなかった。
Make taste, not waste, with this delicious vegetable soup. #HomemadeSoupDay https://t.co/JBlafLTtO6 pic.twitter.com/cLE1AbP0R5
— Aldi Stores UK (@AldiUK) 2017年2月4日
いつもより重たいトマトジュース
ジェイドさんは家に帰り、早速トマトジュースを取り出した。そして、ジェイドさんはある異変に気づく。そのトマトジュースがいつもより異常に重たいのだ!
そこで、心配になったジェイドさんは容器をあけ、中身を出してみることにした。そして出てきたのがこちら。
Jade Smithさんの投稿 2017年1月28日
な、な、な、何だこれは~~~!!!
想像していたものをはるかに超えてきた。これこそ異物の中の異物。異物の中でもかなりレベルが高い。キューピーごまドレッシングに入っていた金属繊維も思わず涙目だ。
対象は賞味期限が2017年8月22~27日、東海・北陸以西(山口・九州・沖縄は除く)に出荷された約21万本→キューピーがゴマドレッシングを自主回収:朝日新聞デジタル(画像は同社HPから) https://t.co/5aEtGsWQlh pic.twitter.com/KtXIa5yhIa
— 朝日新聞 消費者情報 (@asahi_lifestyle) 2017年2月8日
なにか、は虫類の皮膚のようにも見えるし、きのこ類のようにも見える。いったいなんなんだ、これは。
アルディのとんでもない対応
ジェイドさんはすぐに、そのトマトジュースを購入したアルディにその異物を持っていった。その異物は、品質管理チームに送られた。しかし、その後、アルディからはなんの連絡もなかった。
そこで、ジェイドさんはカスタマーサービスに自ら電話をかけた。そして、なんとアルディはジェイドさんに、返事にあと6週間から8週間もかかると伝えたのだ。この遅すぎる対応に、ジェイドさんは相当な不満を募らせた。
しかし、ひどいのはこれだけではない。
トマトジュースの購入から約2ヶ月経った、2017年1月28日、ようやくジェイドさんのもとにアルディから、約1400円分(10ポンド)の商品券とともに一通の手紙が届いた。
Jade Smithさんの投稿 2017年1月28日
その大まかな内容としては、
「私たちは、その異物はカビと判断しました。はっきりとした要因はわかりません。容器に空気が通る小さな穴が開いていたことが原因かも知れません」
というものだ。
うーん。知っているカビとは、どうも違う気がする・・・。それに、液体中にそんな短期間でカビが生えるとも思えない。それにしても、2ヶ月待たせておいて、お詫びは1400円分商品券だけ。さらにはっきりした原因がわからないとはひどすぎる。さすが海外、適当だなぁ。
謎の物体の本当の正体とは
当然このような適当すぎる対応に、ジェイドさんは満足していない。そこでジェイドさんは、今回の事件の成り行きをFaceebookに投稿し、ネットの意見を求めた。すると、すぐに多くの人がこの投稿に反応した。
「なにか返ってきたなんて、あなたはラッキーよ。カスタマーサービスなんて、ほぼ存在しないようなものだから。魚のように見えるわ。10ポンド商品券はいいと思う。だって、トマトジュースは1ポンド以下じゃない。」
アルディのカスタマーサービスの適当さが一周回って、逆に今回の対応は良かったと思う人が意外と多いようだ。どんだけ適当なんだと思ってしまう。
中には、その謎の異物の正体を暴こうとする人も。
「簡単にカビは生えるわ。コンブチャを作るために使うスコビィを見たことある?」
コンブチャとは、日本では紅茶キノコと呼ばれる、健康食品だそうだ。なにぶん筆者は平成生まれなので、初めて知ったが、懐かしいと思う読者の方もおられるのではないだろうか。そして、その紅茶キノコを作るのに使う「キノコ」がスコビィと呼ばれる菌と酵母の集合体である。
Jade Smithさんの投稿 2017年1月28日
とにかく、その異物が何であれ、アルディの対応はひどすぎる。誤って食べてしまっていたら、一体どんなことが起こってしまっていただろう。日本であれば、あんな手紙と商品券で済む話ではない。こんなにも、日本に生まれてよかったと思ったことは他にないと感じた筆者であった。