野良猫がお家の中に入ってきたと思ったら・・・
ネコを飼うほとんどの人は引き取ってくることが多いだろうが、逆にネコの方が家に住み着き、一緒に暮らすことになるケースも少なくない。
今回登場する、「サラミ」と名付けられた黒ネコもその1匹。
アメリカ・ニューオーリンズに住む画家のアイーダ・フロリークさんは、以前より裏庭や近隣で黒ネコを見かけていたという。
既に一緒に暮らしている先住ネコとも仲が良く、お腹が減っていそうならキャットフードを置いておく日々。だが引き取ることはせず、野良猫として優しく見守る関係が続いていたそう。
そんな中、お腹が徐々に大きくなっていることに気づいたフロリークさん。目に見えて妊娠していることがわかったのだ。
当初の目標は、仲良くなった後に予防接種を受けさせてあげることだったそうだが・・・徐々にフロリークさんの家の周りで長い時間を過ごすようになり、やがてブラシをかけることも拒まなくなった。
そして4月上旬のある日、朝5時ごろに変わった鳴き声をあげながらサラミは家にやってきたという。
そして家の中に入れると、朝8時から9時のうちに、なんと2匹の赤ちゃんを出産。更に夜遅く、友人とオンラインでしゃべっている間にもう2匹の赤ちゃんが生まれたのだ。
その後、ニューオーリンズはロックダウンが施行されたため、タイミングよくネコたちの世話に専念することができたという。
動物専門メディア「The dodo」のインタビューでフロリークさんは「こんな経験はないのですごく緊張していました。でもサラミを見ていると、彼女は何をすべきか正確にわかっていることが分かりました。本当にすごい経験でした。」「サラミは素晴らしいママです。気遣いがよく出来て優しいんですよ。」と語っていた。
現在、4匹の赤ちゃんは、無事他のお家に引き取られたそう。一方で、サラミはもうすっかりフロリークさんの家の子になったそうで、先住ネコと仲良く暮らしているという。