高速道路の間にポツン
先日、中国広東省に新しく高速道路が完成したというのだが、その形があまりに風変わりだと話題になっている。
それがこちら。
なんと、高速道路の間にポツンと家が建っているのだ。そして、その家を避けて建設されたこの高速道路は、このようなヘンテコな形になってしまったという。
政府との交渉決裂
高速道路を建設するにあたり、該当エリアに住居を所有する人たちには補償金が支払われるのはみなさんご存知だろう。当然ながら、この高速道路を建設する際にも47件の住宅所有者らと話し合いがおこなわれ、みな立ち退きに合意したようだが、唯一その交渉に首を縦に振らなかったのがこの家の持ち主である梁さんだった。
現地メディアの報道によると、政府が梁さんに提供したのは補償金約2,000万円とアパート2部屋だったが、梁さんは補償金約3,000万円とアパート4部屋を希望しており、両者の折り合いがつかなかったよう。また、政府が提供したアパートは遺体安置所に近い物件だったこともあり、梁さんは頑なに政府の申し出を拒否していたとみられる。
交渉が失敗に終わった政府は、苦渋の決断でこのような高速道路を建設することになったようだが、今後さらに交渉は続けていくということだ。
このニュースが報道されると「この女性は貪欲すぎる」「頑固だね」「欲を出しすぎると何も残らないよ」と批判意見が多く寄せられていたようだが、「さすがに遺体安置所の近くは嫌でしょ」と梁さんを擁護する声も上がっている。
長年住み慣れた土地を離れたくないという気持ちもあるだろうが、ご近所さんもみんな立ち退きに合意してしまった今、多くの車が行き交う高速道路の間で好奇の目にさらされながら住み続けることに不便を感じる日が来るかもしれない。