筋肉ムッキムキの10歳少年

体を引き締めるために日々筋トレをしたりジムに通ったりしている人は多いのではないだろうか。

だが、ベトナムに住むこちらの少年グエン・ホアン・ナムくん（10）は、何もしていないのにこのムッキムキの体を維持しているという。

10-Year-Old Boy Stuns Internet With His Muscular Physique https://t.co/5ihKqYXsyQ pic.twitter.com/fC4MUsMYhV

— Spooky (@OddityCentral) September 1, 2020

実はこれ、世界に100人ほどしか症例のないミオスタチン関連筋肉肥大という遺伝子変異なのだという。

先天的な要因で、筋肉が過剰に発達しないようにするミオスタチンの生成が少なかったり、筋細胞がミオスタチンを受け付けにくい体質を持つことがあるのだが、そうするとグエンくんのように鍛えていなくても筋肉が凄まじいスピードで成長し、筋肉が異常に発達してしまうのだ。

遺伝子変異も健康上に問題はない

過剰な筋肉の発達に懸念を抱いた両親は、グエンくんが6歳の頃にホーチミン市の小児病院を受診したという。医師は「ミオスタチン関連筋肉肥大」との診断をしたが、心配する両親に対して、遺伝子変異ではあるものの健康上は何ら問題はないこと、また見た目で注目を集めやすいので気にかけて見守ってあげてほしいことを告げた。

案の定、グエンくんの大人のような体を見た人たちからは、小人症なのではないかと噂されたこともあったという。そんななか、プロのボディービルダーから声がかかり、3ヶ月間の無料トレーニングに招待してもらったりもした。筋肉を生かすことで自分に自信が持てるのではないかと思って参加したようだが、やはり10歳のグエンくんは家族が恋しくなりトレーニングを続行することはなかったそうだ。

両親は、筋肉をますます発達させるボディービルだけではなく、筋肉を柔らかくするような空手やヨガなど他のスポーツにも挑戦してほしいと話している。いまだ不明な点が多いこのミオスタチン関連筋肉肥大については、今後さらなる研究が期待されることだろう。

参照元：Twitter、OddityCentral