SNSに投稿されたサンフランシスコの景色が・・・
夏を迎えた米ロサンゼルス・サンフランシスコは、爽やかな青空に包まれた風光明媚な街である。
ところが9月9日、なぜかこの街が火星のようになってしまったらしい。
San Francisco: 10am. Simply. Bizarre. “Smoke particles scatter blue light & only allow yellow-orange-red light to reach the surface, causing skies to look orange.” – Air Quality District (video from @LombardiHimself) @nbcbayarea pic.twitter.com/HZgVFvBLbk
— Raj Mathai (@rajmathai) September 9, 2020
こちらがその当時の光景。驚くべきことに、撮影されたのは朝10時。爽やかな朝のはずが、空はオレンジ色に染まっており、完全に夕方のようだ。
ツイッターでは各地から撮影された写真が多数上がっており、「朝起きたら火星にいるような気分だった」「黙示録だ・・・」と、恐る声があがっていた。
Sky in Berkeley at 8:20 am. The sun's been up for an hour and a half. pic.twitter.com/6mHxarKxX8
— Peter Gleick (@PeterGleick) September 9, 2020
気象科学者のピーター・グレイク氏のアップした2枚目の画像に、車の窓に細かい粒子が付いているのがご覧いただける。この写真が撮られたのも、この日の朝8時20分ごろ。
その原因は、近隣で発生していた山火事。舞い上がった灰がサンフランシスコ一帯を包み込み、灰によって太陽光が屈折することによって赤く見えているという。
グレイク氏は気象科学を35年間研究してきたが、今回のような出来事は初めてだと語っている。CNNの取材にて、気候変動の兆候だと語っていたほか「より強い気温上昇と、干ばつ、枯れた木、強風を含む極端な天候など、気候変動は山火事にはっきりと影響を与えています。」と解説していた。
同様の現象は、サンフランシスコ・ベイエリアの近くのオークランドやバークレーでも観測されていた。
CNNの気象学者ハドソン・ジョーンズ氏は、煙と灰がさらに濃くなると、街が真夜中のように暗くなる可能性があると述べている。
現在も山火事はカリフォルニア各地で猛威を振るっており、煙害のほか、雷雲の発生や大気汚染など、様々な悪影響を出しているという。