【拒食症】頭の中の声に支配され摂食障害に陥った女性の克服ストーリー。

健康

心まで蝕まれる拒食症、、、

失恋で体重が大幅に変動した経験がある人は、少なくないのではないだろうか。筆者も失恋により痩せた経験がある。大抵が一時的なものだが、中には拒食症になるほど精神的に追い詰められる人もいるようだ。

オーストラリアに住むクリスティーは19歳の頃、失恋により激ヤセし、そのまま拒食症になってしまった過去がある。173cmの高身長な彼女の適正体重は66キロだが、当時は53キロまで体重が落ち、栄養失調で入院するほどだったという。

拒食症とは摂食障害の一つ。心理的ストレスが原因で引き起こされることが多く、心まで蝕まれてしまうため、肉体的に痩せるというだけでなく、精神的にも大きな影響をもたらしてしまう。

事実、クリスティーは拒食症が始まったとき、頭の中で自分以外の声が聞こえ始めたという。痩せるほどに褒めてくれるその声に彼女は次第に支配され、さらにその声の影響が強くなることで彼女は主体性を失い、精神的にもますます不安定になっていったという。

彼女は、頭の声の主を『アナ』と名付けた。アナの声に従い、カロリーコントロールダイエットを始め、一日の摂取カロリーを1,200kcalまで落とした。もともとぽっちゃり気味だった彼女には効果抜群で、アナの声に支配され、痩せることに快感を覚え始めた彼女は、最終的に一日の摂取カロリーを300kcalまで落とした。

しかも、エナジードリンクやダイエットコーラなどの飲み物により300kcalを摂取していたので、栄養などほぼなかったに等しいだろう。

過酷なダイエットを始めてから12キロ以上痩せたとき、彼女はやっと自らの身体と心に、なんらかの異常があるということに気づいたという。このままではいけないと感じ、摂食障害専門のクリニックに通いはじめ、症状は改善に向かっていったという。

失恋する前より体重が増加し、現在73キロのクリスティー。体重の増加が極端な気もしなくはないが、、本人が自信を持って人生を謳歌出来ているなら素敵だ。

自らの経験から摂食障害を抱える人へ向けた本を出版

体重が戻ってもなお、クリスティーの中には『アナ』が存在する。

頭の中の声や、摂食障害を抱える人の精神状況を理解してもらうことは難しいと感じている彼女は、少しでも悩んでいる人の助けになれればと、自らの経験を絵にした本の発売を始めた。

クリスティのリアルな経験に基づき構成されているため、摂食障害に悩まされている人の気持ちに寄り添う内容となっている。

あなたに見えている私と私に見えている私。痩せることに囚われた人は、いくら痩せても自分が太って見える。

痩せていることが、最も素晴らしいように思えてくるのが拒食症。

日本では特に10代から20代の女性に拒食症が多いようだ。明らかに痩せている女性でも、自分のことを太ってるという人は多く、ダイエットをするのが当たり前になっているように感じる。

摂食障害は栄養失調になるだけでなく、感情表現などの低下や、太ることに対するストレスから逃れるために、犯罪行為に走るようなこともあるそう、、。

身体だけでなく、精神をも蝕むような過度なダイエットはとても危険である。ダイエットするにしても、安全かつ健康的な方法を心がけようと、改めて考えさせられるのであった。

参照:instagramMirrorWikipedia

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難しいほうの峯

強烈なほどボディコンに憧れをもつ平成生まれ女。苗字をスムーズに読み書きしてもらえたことがないストレスフルな人生を楽しむほどのポジティヴさが売り。遠慮せず喜怒哀楽をありのままに表現しすぎるのが玉に瑕。

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