トイレに行きたくなっても我慢!
イギリスではコロナウイルスの感染者数が再び増えており、外出時の規則が新たに設けられた。これを受け、一部の地域は外出禁止区域に指定されている。
もちろん、今回のようなイベント会場が国境を越える場合も例外ではない。そのため、今年のハロウィンに開かれる予定だったイベントが、トイレが国境を超えているため使えないという事態に直面していたという。
Halloween drive-in cinema event in chaos as screen is in England but toilets are locked-down over the border in Wales: https://t.co/hDL89yWX5w
— Charlie Stross (@cstross) October 24, 2020
この災難に見舞われているのは、ウェールズ国境に接するイングランドの街チェスターの企業Storyhouse社。今年のハロウィン当日、チェスターFCの本拠地プロアクト・スタジアムの駐車場にて、ドライブイン・シアターのイベントを開催する予定だった。
ラインナップはハロウィンに合わせており、魔女映画「Hocus Pocus」、ホラー映画「ハロウィン」、ティム・バートン作「ビートルジュース」の3本立てを予定していたが、ここに来て重大な問題が明らかになった。
なんと、駐車場がウェールズとの国境をまたいでいるため、ちょうどトイレだけ外出禁止区域のウェールズ側になってしまっていたからである。
現在、ウェールズ自治政府からは短期的なロックダウンが発令されており、10月23日より、同居していない人との接触が禁止されている。
当初国境をまたいだ場所を選択したのは、ウェールズとチェスターの両方から集客を狙う意図であった。
ところが、ウェールズのロックダウン決定は19日に突然発表されたため、会場をチェスター側の半分に移したというが、トイレだけがウェールズ側に残されてしまう始末となってしまった。
Storyhouse社は中止も検討したというが、開催される場合、参加者がウェールズ側に行かないように警察官が配置される可能性があるとのこと。
ウェールズの参加者にはチケット代金は返金予定とのこと。Storyhouse社のCEOは「ウェールズで発せられた制限により中止しなくてはならないでしょう。ドライブインは現時点で非常に安全な方法なのに残念です。」と明かしていた。
しかし、10月25日の発表で、無事開催が決定。当日は規模を縮小したとはいえ、賑わいを見せたそうだ。
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日本でもアニメが大ヒットしており、混み合う映画館での感染が心配なところ。安全なドライブインシアターを取り入れてもらえたらいいものだが・・・。
参照元:Wales online、Twitter