一層深まる愛犬と飼い主の絆
せっかく迎えた犬にひどい扱いをする者は後を絶たないが、愛犬を命がけで守ろうとする素晴らしい飼い主もいる。
今回、そのように大きなクマから愛犬を助けようとした男性が大きな注目を浴びている。
A man’s love for man’s best friend is a powerful force. Kaleb Benham from Grass Valley took on a 350 pound bear that was attacking his rescue dog, “Buddy.” Kaleb said he heard a growl the saw the bear dragging buddy “by his head.” So he tackled the bear and punched it pic.twitter.com/XAhTrS2AEC
— Anna Giles (@AnnaGilesTV) December 4, 2020
現場となったのは、アメリカ・カリフォルニア州ネバダ郡。11月25日、ここに住むカレブ・ベンハムさんは自宅近くでピットブルのバディを遊ばせていたという。
ところがその途中、外で唸り声を聞きつけベンハムさんが駆けつけたところ、大きなクマがバディの頭を引っ張っているのを目撃したという。その大きさは、少なくとも158キロ(350ポンド)ほどはあったという。
それを見た瞬間、ベンハムさんはとっさに立ち向かい、つかみかかったりパンチをしたりと必死でバディを引き離そうとしたという。
その時のことをベンハムさんは、「正直なところ、『我が子を助けなければ』としか考えられなかった」と明かしていた。
こうしてしばらく格闘を続けたところ、クマはどこかへ逃げていったという。
しかし、バディの顔は血だらけ。ベンハムさんはバディを急いで動物病院に連れて行こうとしたが、最寄りの場所はコロナウイルス陽性患者がでたために閉鎖されてしまっていた。その時、「彼が死んでしまうかもと頭に真っ先に浮かんだ」という。
最終的に家からほど遠いグラスバレーへ車を走らせ、病院で急いで手術を受けることができた。バディは目に近いところや唇のところを負傷、耳も大怪我をして数針縫ったという。だが幸いにも、完治はできるだろうと予想されている。
一方で、この襲撃以来家の周りにはよくクマがうろつくようになっているという。ベンハムさんはこれについて「クマは獲物を取られ、それを取り返したいと考えているのだろう」と予想している。
カリフォルニア州の魚類野生生物局によると、州にはツキノワグマが生息しており、最大で272キロ(600ポンド)のクマがこれまでに目撃されている。