あのヒトラーが使用していた電話機が3,000万円で落札された
誰もが知る、ナチスドイツの独裁者アドルフ・ヒトラー。ユダヤ人を迫害し大虐殺を行ったのは有名な話だ。過激な演説で国民の支持を得たヒトラー。
そんなヒトラーが生前使用していた電話機が今月19日、アメリカ合衆国のメリーランド州、チェサピーク・シティに本拠地を置くAlexander Historical Auctions(アレキサンダー・ヒストリカル・オークションズ)にて競売にかけられた。
しかもなんと24万3千ドル(約3,000万円)で落札されたというではないか。落札者は電話で入札したそうで、どのような人物が落札したのかは明らかになっていない。
第二次世界大戦中の指示を出していた『史上最悪の兵器』
今回落札されたヒトラーの電話機は第二次世界大戦の真っただ中に使用されていたもので、ヒトラーは様々な指示をこの電話機を通して出していたという。…つまり、数えきれないほどの死者を出させた電話なのだ。史上最悪の兵器といっても過言ではない。
というかこれって本物なの?という疑問もあるが、電話機にはしっかりと『アドルフ・ヒトラー』の名前やナチスを象徴する「カギ十字」と「ワシのマーク」の刻印があり信ぴょう性は高いようだ。元々は黒い電話機をヒトラー専用と分かるように赤に塗装し、自分の名前とシンボルを刻印したようだ。
しかし、歴史上の貴重な財産とはいえ、良くない情報を伝達していたこの電話機を3,000万円も出して落札した落札者の気持ちは私には分からない。もしタダでくれると言われても断る。だっていろんな怨念を連れてそうだし…使い込まれている感じの色あせ具合も色んな意味でヤバい。受話器を取り、耳に当てたら聞いてはいけない音が聞こえてきそうだ…
人を惹きつける力をもっと別に使ってほしかった…
演説を得意としていたヒトラー。演説の才能は持って生まれたもののようだ。人々を魅了し、統率するその力をもっといいことに使うことはできなかったのだろうか…と平和な時代に生まれた私は思うのであった。