スマホが急速に普及するなかで、子供のスマホ依存に悩む親御さんは多いのではないだろうか。
このほど、深夜になってもスマホが手放せない子供にしびれを切らした父親が、自宅のインターネットを遮断するという荒業に出たのだが、これが街を巻き込む大騒動となってしまった。
自宅のネットを遮断したら大事態に
フランス南西部のビーチタウン、メッサンジュに住む父親は、子供たちのスマホ依存をどうにかしようと考えた挙げ句、通信機能抑止装置を使って自宅のネット回線を遮断することを思いついたという。
午前0時から午前3時までの間にネットを遮断すれば、子供たちもあきらめてくれるだろうと思ったのだが、これがとんでもない事態を巻き起こしてしまったのだ。
#lesEnquêtesANFR 🕵️♂️
« Les dents, le brouilleur et au lit ! », c’est la nouvelle enquête de l'@anfr sur un brouillage qui affectait les services de téléphonie et d’internet dans toutes les bandes de fréquences mobiles, mais uniquement la nuit 🌙… https://t.co/Jqpg5YKjBp pic.twitter.com/RLmOV7iMG5— ANFR (@anfr) February 10, 2022
なんと、自宅のみならず、街全体のネット回線を遮断してしまったのである。
父親は懲役刑や罰金に直面…
深夜にネットが使えなくなったことで、約1000人の住人からサービスプロバイダーに苦情が寄せられ、またこの街だけにとどまらず被害はさらに広範囲に渡った。そして、当局が調査を開始すると、Wi-Fiとスマホの両方の信号をブロックしていた原因がこの家にあることを突き止めることに成功したのだ。
フランスの法律では許可なく通信機能抑止装置を使用することは違法とされており、今回の件で父親は最大6ヶ月の懲役刑や約390万円の罰金が課せられる可能性があるという。さらには調査手数料として約585万円も請求されることとなりそうだ。
もちろん、街のネット回線を遮断してしまっていたなんて父親は知るはずもなかったが、子供のネット依存を回避するためにとった苦肉の策が、まさかこんな事態を巻き起こしてしまうなんて夢にも思わなかっただろう。
参照元:Twitter、New York Post