汲み取り式便所、いわゆる『ボットン便所』は排泄物を便槽に貯蓄し、それを定期的に汲み取るというものだ。今でこそあまり見られなくなったが、昔は汲み取りトラックがこの作業をしている間は周辺に独特な臭いが漂ったものである。
だが先日、その汲み取り式便所に40代の女性が頭から落ちてしまったという想像を絶するようなニュースが届いたのでお伝えしよう。
汲み取り式便所に携帯電話を落とす
4月19日、米ワシントン州シアトル北西にあるオリンピック国有林ウォーカー山でハイキングを楽しんでいたというその女性は、頂上にある便所を使用していた際にあろうことか携帯電話を落としてしまった。一体どのくらいの深さがあったのかは不明だが、女性は便所のシートを外し犬のリードを使って携帯電話を取ろうと試みたという。
After falling into the toilet head first, the Washington woman was reunited with her phone and able to call 911 for help. https://t.co/GHwA5cS1ir
— WTOL 11 (@WTOL11Toledo) April 25, 2022
しかし、その方法では吊り上げることができなかったため、次に便所に縛ったリードを自分自身にくくりつけ自らが手を伸ばして携帯電話を拾おうとした。だが、そのリードが外れてしまい女性は頭から落下してしまったのである。
便槽内で発見した携帯で救助要請
女性は10分から15分間自力での脱出を試みたというが、その後、便槽に落ちていた携帯電話を発見したことで救助を要請することができたという。
その後、現場に駆けつけた消防隊らによって女性は救助されたとのことだが、大きな怪我はなく全身についた汚物を洗い流したとのこと。消防隊らは感染症などの危険もあるため医師の診察を促したというが、女性は恥ずかしさからその場を去ったそうだ。消防隊の男性によると、40年間勤務するなかで初めての経験だったとのことで劣悪な環境のなかでの救助作業はいろいろな意味で大変だったことだろう。