ゴールを決めユニフォームを脱いだ理由は…
スポーツの試合では様々なハプニングがつきものだが、今月5日、イスラエルでおこなわれていた2部リーグの試合で起きたあるシーンが話題をよんでいるという。
ハーフタイムの数分前にチーム2点目となるゴールを決めたのは、ミッドフィルダーのイライ・タマム選手である。しかし、ゴールを決めたタマム選手はガッツポーズをするわけでもチームメイトらと喜びを分かち合うわけでもなく、おもむろにユニフォームを脱ぎTシャツ姿になったのだ。
הצליח לרגש אותנו: אילי תמם כובש שער ומקדיש אותו לכלב שלו 🐶 pic.twitter.com/lL8uCiR8Pj
— מנהלת הליגות לכדורגל (@IPFL_FOOTBALL) September 6, 2022
そして、そのTシャツにプリントされていたのは、先日亡くなったばかりのタマム選手の愛犬”スカイ”の写真だった。
タマム選手はTシャツを捲り上げてスカイの写真に何度もキスをする。涙を堪えきれないタマム選手を、チームメイトらが抱き寄せる姿は印象的だ。
亡き愛犬に捧ぐゴールだった
この日、タマム選手が決めたこのゴールは愛犬スカイに捧げるものだったのだろう。子犬の頃から家族同様にいつどんなときも側にいてくれたスカイを亡くした悲しみは大きく、タマム選手の愛犬へのその思いはスタンドにいたファンや観客はもちろん、ネット上でも拡散され世界中の愛犬家らの涙を誘った。
余談だが、実はこのユニフォームを脱ぐという行為はルール違反だったそうで、タマム選手はレフェリーからイエローカードを出されてしまったそう。それでも、この日チームは2対0で勝利をおさめており、これほどまでに愛されたスカイもきっと、タマム選手の活躍を天国からずっと見守ってくれているはずだ。