前の日に亡くなった患者を招き入れる警備員!?
アルゼンチンのブエノスアイレスにある総合病院。ここの深夜受付の監視カメラ映像が世界的に拡散され話題となっている。それは、受付にいる警備員が患者を迎えいれ、名前をチェックし病院内に案内する様子が映し出されたもの。警備員としては何の問題もない行動である。
だが問題なのは、その患者が映像には全く写っていない事だ。
映像には深夜の病院受付が写っている。映像の33秒あたりで突然、自動ドアが開く。しかし人影は全くない。だが警備員はごく当たり前にクリップボードを取り、侵入防止ロープを開けて、ごく自然に患者を招き入れた。そしてクリップボードになにやらメモを取っている。この映像には写っていないが、この後警備員は患者に車椅子を提供する行動さえとっている。
警備員の記憶では11月11日の午前3時30分過ぎ、年配の女性が診察を求めて病院受付に到着したというのである。警備員は彼女と話し、名前の確認も取ったという。数時間後、警備員がこの「深夜現れた女性」がどこに行ったのかを医者に確認したところ、その名前は前日に死亡した患者のものだったそうだ。
警備員と医者は背筋が凍り付いたという。
ドアの故障は確認されるも・・・
この動画が拡散されると病院へは取材が殺到した。しかし病院の広報担当者によると、この警備員のシフト中に自動ドアが壊れて勝手に開いた履歴があることだけは確認が取れた、とのことだ。
「営業時間後に開いているのは、当番医の診察を受けるためのこの入り口1つだけです。そしてその入り口は、故障のために木曜夜から金曜日早朝までの10時間の間に28回も開いた履歴がある」「この間、いかなる人の入館記録もない。この警備員は何かを書いているふりをしてるが、入館記録は何も書かれていなかった」
と地元メディアの取材に答えている。この件はまだ継続して調査中とのことである。
少々フェイクの香りもするこの映像。警備員の自作自演の可能性も高いように思えるが、当の警備員は「幽霊患者」がいたずらで病院を再訪したに違いないと考えているという。