同じ、だけど違う
この写真は以前、スイスの写真家ティツィアーナ・ヴェルガリ氏が自身のInstagramアカウントで公開したもの。瞬く間に数百万人のユーザーを獲得し、大流行した。
写真では、鏡のそばに座っているいくつかの少女のグループがいるように見える。しかし目の錯覚のせいか、写真に写っている少女の人数を正確に判断することが非常に難しい。
あなたには何人の女の子が見えるだろうか?
シンプルに数えるとこの写真の中には最大で14人の女の子が写っていて、キャプションにはこう書かれている。
“同じ、だけど違う”
鏡の反射の不思議
結論から申し上げると、この写真に写っている本物の女の子は”2人だけ”。
他の女の子はすべて鏡に反射した像である。実際の2人の女の子と反射した像の違いは、写真が撮影された視点によるもの。また鏡は光を100% 反射しないため、反射するたびに色と明るさが低下する。このことによって知覚が微妙に違和感を感じるという。
この写真の正解を導き出したユーザーはほとんどいなかった模様だ。
「明らかに4人いる」「どう反射しているか見てください。顔を見ると、鏡には後頭部が映っている。後頭部を見れば、鏡は彼女たちの顔を映し出す。彼女たちはただ似ているだけ?」「似ている4人の女の子」「2人の双子」などと、色んなコメントが付いた。
鏡を利用した錯覚というと、よ~く見てみると自然に溶け込んだ“何か”、ロンドンにある”見えない家”とは?等建築やトリックアートなどの分野で使われる事が多い。
今回ご紹介した写真はそれらとは趣を異にするものだが、意味ありげな表情で鏡の前に佇む少女二人の写真をお屠蘇気分で眺めていると・・。
ちょっと不思議な世界に迷い込んでしまう気がしませんか?