12月31日、インドでは前年に別れを告げ新年を迎えるため都市は電灯で飾られ人々は集いお祝いが行われた。
そんな中、西部のマハーラーシュトラ州で大晦日に行われたパーティーがインド国内で話題となっているようなのでご紹介したい。
マハーラーシュトラ州の都市ジャルガオンで行われたのは、なんと『牛の尿』飲み会。
このパーティーは同都市のラタンラル・バフナ・ゴセバ研究センターで開催された。多くの男女が参加し、皆で牛の尿を飲みかわし新年を迎えたという。
नए साल में महाराष्ट् के #जलगांव में #गौमूत्र पार्टी का आयोजन किया गया। ये आयोजन जलगांव की बाफना गौ सेवा अनुसंधान ने किया। #दारू_मटन से होने वाले दुष्परिणामों से लोगो को बचाने के लिए हम ऐसी गौ मूत्र पार्टी का आयोजन हर साल करते है ऐसा बाफना गौ सेवा वालो का कहना है। pic.twitter.com/IqKymxXXLl
— Sumedh wahane (@SumedhWahane) December 31, 2022
この牛の尿パーティーに参加した女性は、
”12月31日をお酒を飲んで祝う人もいますが、私たちは牛の尿を飲んで祝っています”
と語る。また、パーティーの主催者、タンラル・バフナ・ゴセバ研究センターのマネージャーであるアバイ・シン氏は、
「アルコールをやめるための唯一の選択肢は牛の尿です。人々は酒を飲み、街を歩き回る。お酒を飲んで亡くなったというニュースを頻繁に新聞で目にする。しかし、牛の尿を飲んで死亡したというニュースはどこにもありません。ですから、アルコールをやめて牛の尿を飲みましょう」
と、その飲料のメリットを述べている。
文化の異なる日本人としては、ギョッとするような話ではある。しかし、ヒンドゥー教が盛んなインドでは牛を神聖なものと見なしており、牛の尿や糞に薬効があると信じている人がいる。
2020年3月には、全インドヒンドゥー教連合という団体が主催した牛の尿を飲むパーティーに200 人もの人々が参加した、という記事が世界中に報道されている。さらに、当サイトedamame.でも2021年11月に「心身を浄化させる」インド人医師が笑顔で牛糞を食べる映像が衝撃的!という記事をご報告させて頂いている。
世界には多種多様な宗教や歴史、文化や風俗があり他の文化圏の人間からとやかく言われる筋合いなど無い事は承知しているものの、細菌や感染症への影響などが気になるところ。インドの医学界も以前から牛の排泄物の効能には科学的根拠はない、と強く注意喚起を行っているという。この『牛の尿パーティー』へ参加した人々が、新年早々体調を崩していないかが気がかりである。