“オナラ”をエンターテインメントに昇華させた日本の芸人が『ブリテンズ・ゴッド・タレント』で賞賛を浴びる!

エンタメ

スーザン・ボイルらを生んだ公開オーディション番組『ブリテンズ・ゴット・タレント』。
この番組で日本人の芸人が披露したある“スキル”が世界的に話題となっているようなのでご紹介したい。

ご紹介する動画は今月16日にYoutubeに公開されたもの。ステージは映画”2001年宇宙の旅”のオープニングとして高名な伝説の名曲リヒャルト・シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」をバックに壮大に始まる・・・。

登場したのは、日本のオナラ芸人・市川こいくち氏である。紹介欄には「WIND MUSICIAN」とある。壮大な曲に合わせてプープーと笛を鳴らす。もちろんその音の源は“オナラ”である。

鳴き笛に続いて、次はハッピーバースデーの曲をバックにケーキの蝋燭を“オナラ”の風圧で消し飛ばす。観衆はやんややんやの大喝采である。そしてラストには大きな風船が登場する。もちろん、“オナラ”を動源とした吹き矢でこれを割るつもりである。

だが残念ながら初弾は外れた。吹き矢は虚しく空を切る。そして2発目も黄色い風船の上方をかすめ外れる。激しく落胆するこいくち氏。しかし、『やるんだ!あきらめずもう一回やるんだ!』とばかりに、審査委員サイモン・コーウェル氏はたまらず壇上へ駆け上って、こいくち氏を勇気づける。

今度はバックにクイーンの「ウィー・アー・ザ・チャンピオン」が流れる。まさにクライマックスの様相である。そしてもちろん、次のオナラ弾は見事的中、大きな音を立てて風船は破裂した!!

辛口評価で知られるコーウェル氏もこのガッツポーズである。

そして、壇上でコーウェル氏とこいくち氏が抱き合う感動的エンディング。“オナラ”を完璧なエンターテインメントに昇華させた見事な演出であった。たった5分程度の短いステージだが、緩急のある練りこまれた構成で一本の映画を見たような深い満足感が味わえる。

動画のコメントには、「私が今まで見た中で最高のエンターテインメント!」「おもしろすぎて、こんなに笑ったことはない」「この男は風の魔術師とでも言えようか」「4歳の私の子供はこれが大好きで、くすくす笑って倒れています!頑張れ市川」と絶賛のコメントが並ぶ。もちろん、眉をひそめる声もなくはないけれども・・。

過去に公開オーディション番組『ゴット・タレント』で活躍した日本人というと、2018年の“全米が爆笑!芸人”ゆんぼだんぷ”が記憶に新しい。“ぽっちゃり”に“おなら”。どちらも言葉を必要としない本質的なコミュニケーションであるところが共通であると言えるだろうか。

ともあれ、4日間も絶食をしてこの大舞台に挑んだ市川こいくち氏のエンターテインメント魂が世界に響き渡ったことは間違いない。
こいくち氏の今後の世界的な活躍をお祈りいたします。

参照元:Youtubetwitter(1)twitter(2)nextshark

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ひろしげ

海外渡航経験はハワイ、イギリス、ニュージーランド。大陸に憧れと恐れを抱く典型的島国の人です。趣味は大仏巡り。牛久大仏を擁する茨城県が魅力度ランキング最下位というのは納得できない。

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