突然、男にお尻を触られた女性記者
今月12日、スペイン・マドリードで強盗事件を取材していたのはクアトロ・チャンネルのイサ・バラド記者だが、現場からスタジオと中継を結んでいたところ、後ろから近づいてきた通行人の男に突然お尻を触られ、さらには「どこの放送局で働いてるの?」と声をかけられたという。
その様子は当然スタジオからもはっきりと見えており、バラド記者はリポートを続けようとしたが司会者はそれを見逃すことはなかった。「今その男はあなたのお尻を触ったんじゃないか?」と尋ねると、バラド記者は少し気まずそうに「ええ、そうです」と答えたのだ。
性差別を見逃さなかった司会者
すると、司会者は臆することなく「意味がわからない。その男を私の前に差し出してくれるかい。馬鹿な男をテレビに映し出してくれ。」と言い放ったのである。
自分の職務を全うするために我慢していたバラド記者だが、司会者の後押しもあり、勇気を振り絞り、男に対して自分のお尻を触ったのか確認した。男は触ったことを認めなかったものの、逃げ切れないと思ったのかすぐさまお尻を触ったことを謝罪したようだ。
そして、男はバラド記者の頭を撫ででその場を立ち去ったというが、その後、再び接触を試みようとしたためにスタッフらが警察へ通報し、男は性的暴行の疑いで逮捕された。
スペインでは、サッカー連盟のルイス・ルビアレス会長が、ワールドカップ優勝の際にジェニファー・エルモソ選手の唇にキスをしたスキャンダルをきっかけに性差別をめぐる議論が起きているが、そんな最中に起きた今回の事件に「女性記者を全面的に支持する」「合意のない接触は性暴力だ」「加害者はまったく反省していなかった」などと、国民らから非難の声が相次いでいる。
参照元:YouTube、Yahoo!news