映画のワンシーンのようだが、現実だ。
5月5日、日曜日の午後1時ごろ。アメリカ・ペンシルベニア州の教会で、”神の敵”について説教をしている最中の牧師が突如現れた暴漢に銃を向けられた。
暴漢は躊躇なく引き金を引いたが、奇跡的にも銃は不発だったという。
牧師は騒動が収まった後、『生きているのは “奇跡”だ』と語ったという。
この教会は、ペンシルベニア州ピッツバーグ郊外のノース・ブラドックにある。説教をしていたのはグレン・ジャーマニー牧師。
この暴漢は教会の近くの家に住んでいたものの、教会に足を運んだことはなく、牧師や信者達とも全く面識のない人物だったそうである。
この日の説教はネットでライブストリーミングされていて、多くの人が事の顛末を目撃することになった。
銃の不発の後、暴漢はなおも牧師に詰め寄った。しかし勇敢にも牧師の助手であるクラレンス・マッカリスター氏が暴漢の背後からタックルを敢行し、暴漢は無事取り押さえられた。
警察によると、容疑者は26歳のバーナード・ジュニア・ポライト。当局によると、捜査員が騒動の後彼の自宅を訪ねたところ、射殺された56歳の男性の遺体が発見されたという。被害者はアレゲニー郡検死官事務所により容疑者の親族であるデレク・ポライトと確認されているという。
訴状によると、ポライトは今回の凶行へ及んだ理由として「神がそうしろと言った」と述べているという。