「正直、あんまりやりたくない」
そんな気持ちを選挙ポスターに堂々と書いてしまった男性が、なんと本当に当選してしまった。
カナダ・ブリティッシュコロンビア州ケロウナの市議会議員選挙で話題になったのは、33歳のブレイディ・ロジャースさん。彼の選挙運動は、普通の政治家とは少々、いや、かなり違っていたのだ。
「資格があるかって? それもない!」
ロジャースさんの選挙ポスターには、政治家らしい立派な公約の代わりに、こんな言葉が並んでいた。
「これ、ほとんどやりたくないんだけど」
「家賃を払いたいだけ」
「わかったよ。僕がやるよ」
「そんなに難しい仕事なの?」
さらに選挙サイトでは、政治が好きか、何をしているかわかっているか、資格があるかという問いに、そろって「ノー」と答えていたという。
普通なら、支持者を不安にさせそうな自己紹介である。
ところが、この妙に正直な選挙運動がSNSで話題になり、全国的な注目を集めてしまったのだ。
37人中4位! 本当に当選してしまった
10月17日に行われた市議会議員選挙で、ロジャースさんはなんと1万2635票を獲得。
立候補した37人のうち、堂々の4位に入った。
「政治家なんて向いていない」と言っていた人物が、有権者から「ぜひ政治家になってくれ」と選ばれてしまったわけである。
しかし、彼は本当に政治を嫌がっていたのだろうか。
実はロジャースさん、地元で事業を営む経営者であり、住宅価格の高騰やホームレス問題、中小企業の支援など、地域が抱える課題について真剣に考えていた。
選挙期間中には政策を発信し、市長候補者たちとの対談動画も公開していたという。
つまり、ふざけていたのは主に宣伝方法であって、選挙そのものではなかったのである。
笑わせておいて、最後は真面目
選挙後、ロジャースさんは、自分を「資格がない」と表現したのは冗談交じりだったと説明。議員の仕事には真剣に取り組む姿勢を示している。
政治家らしくないことを堂々と言い、結果として政治家になった男性。
立派なスローガンを掲げるより、少し自分を笑える人のほうが、有権者には親しみやすかったのかもしれない。
ただし、これからは冗談だけでは済まされない。
何しろ「そんなに難しい仕事なの?」と聞いた本人が、その答えを身をもって確かめることになったのだから。
参照元
- UPI(2026年10月19日)
https://www.upi.com/Odd_News/2026/10/19/canada-Kelowna-city-council-unqualified-candidate-funny-signs/9581792429340/ - ケロウナ市・選挙結果
https://www.kelowna.ca/node/244781 - iNFOnews(2026年10月19日)
https://infonews.ca/news/7957741/how-non-traditional-campaigns-can-win-or-lose-an-election-in-kelowna-kamloops/ - Youtube NewsNationhttps://www.youtube.com/watch?v=vI73KSCoweU&t=18s








