プーさん100周年に本物のクマが図書館へ! ハチミツを食べて帰った珍客

事件

図書館といえば、静かに本を読む場所である。ところがアメリカのある図書館にやってきたお客さんは、本を読むどころか、おやつを食べて帰ってしまった。

しかも、そのお客さんは人間ではない。なんと本物のクマだったのだ。さらに驚くことに、この日は世界一有名なクマのひとり、『クマのプーさん』が出版されてから、ちょうど100年の記念日だった。

朝6時、図書館に現れた毛むくじゃらの来館者

2026年10月14日の早朝、米カリフォルニア州マンモスレイクスにある公共図書館に、1頭の野生のクロクマが入り込んだ。時刻は午前6時ごろで、図書館の開館時間よりずっと早かった。

ずいぶん気の早いお客さんである。館内の監視カメラには、クマが堂々と歩き回る様子が記録されていた。もっとも、クマにとっては図書館も森の延長なのかもしれない。人間の都合で決めた開館時間など、知ったことではないのだ。

しかし、このクマには本を読む以外の目的があったらしい。

お目当ては文学ではなく、ハチミツだった!

クマが向かったのは、職員たちが食べ物を置いていた場所だった。そこで見つけたのが、ピーナツバター、桃のカップ入り食品、クッキー、そしてハチミツ。クマはこれらを食べてしまったという。

なかなか充実した朝食である。特にハチミツというのが、なんとも出来すぎている。ハチミツが大好きなクマといえば、もちろん『クマのプーさん』だ。

あの黄色いクマも、ハチミツを見つけるためなら少々無茶をする。今回のクロクマも、どうやら同じ趣味を持っていたようである。ただし、こちらはぬいぐるみではない。正真正銘の野生動物だ。

食後は館内を見物して、何事もなかったように退館

腹ごしらえを終えたクマは、そのまま帰るかと思いきや、館内をさらに歩き回った。新刊コーナーや案内カウンターの周辺にも姿を見せたと報じられている。食後の散歩には、なかなか知的な場所を選んだものである。

幸い、棚が倒されたり、本が傷つけられたりすることはなかったという。そして最後は、自分で建物の外へ出ていった。食べるものを食べると、意外にもお行儀よく帰っていったのである。

もちろん、職員にとっては笑い話だけでは済まない。野生のクマが建物に入り込むのは、危険な出来事でもある。それでも、監視カメラに残された一連の行動は、どこか童話の一場面を思わせるものだった。

まさかのプーさん100周年! 偶然にしては出来すぎている

ここで、この事件が起きた日付に注目してほしい。10月14日。実は1926年10月14日は、英国の作家A・A・ミルンによる『クマのプーさん』が初めて出版された日なのである。

つまり今回の珍客は、プーさん出版100周年の当日に、図書館へやってきたのだ。しかも、ハチミツまで食べている。もし児童文学の新作としてこんな筋書きを考えたら、編集者から「偶然が重なりすぎでは?」と指摘されそうである。

もちろん、野生のクマが出版記念日を知っていたわけではないだろう。そもそも、このクマが『クマのプーさん』を読んだことがあるとも思えない。だが、世界には時々、作り話よりも作り話らしい出来事が起きるのである。

図書館からは、ちょっとユーモラスな注意喚起

図書館側も、この珍事件をユーモアを交えて紹介した。ただし、野生のクマが人間の食べ物を覚えてしまうことは、クマ自身にとっても人間にとっても危険につながる。そのため、食べ物やゴミを適切に管理し、野生動物に近づかないよう注意が必要だ。

図書館にとっては、忘れられない100周年記念日になったことだろう。ちなみに、今回のクマは本を1冊も借りなかった。ハチミツだけをいただいて、さっさと帰ってしまったのだ。

図書館としては、貸出記録のつけようがない。もっとも、もし本を借りていたとしても、返却先の住所はおそらく「森のどこか」なのであった。

参照元:
UPI【1】
Mono County Free Libraries(図書館公式Facebook)【2】
The Guardian【3】
Yotube The Guardian【4】

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