先日、インドで衝撃的なニュースが報道された。なんとサルと生活していた少女が発見されたのである!
サルと生活していた少女
それがこの少女である。
髪がぼさぼさになっているということ以外に、見た目では変わった点はない。しかし、彼女が発見、保護されたのはインドの自然保護区の森の中、しかもサルと一緒にいたのである。
発見されたとき、少女はサルの群れに馴染んでおり、連れ出そうとすると、サルも少女も鋭い叫び声をあげて抵抗したという。
歩くこともしゃべることもできない
発見されたのは今年の2月。発見当初、少女は人間と離れて暮らしていたせいか、移動方法は四足歩行で、普通の人のように言葉を上手く話せず、鳴き声ともいえるような声を出していた。
実際にその鳴き声のような声を発している動画がこちら。
少女の声以外の音も混ざっているので聞き取りにくいが、3秒あたりから聞こえる声は彼女のものだろう。筆者はインドの言語はわからないが、少なくともコミュニケーションをとろうとしているようには見えない。
また、体は衰弱しており、非常に飢えていた。発見者の警察官によると、「我々が少女を保護しなければ、他の動物に襲われて命を落としていただろう。」とのことだ。
なぜサルと暮らしていたのか
発見されたときは一部衣服を身に着けており、しかもその服も酷く汚れているというわけではなかったので、親に捨てられたのではないかという見方がされている。しかし、彼女は誰なのか、どこで生まれたのか、いつからサルと暮らしているのかなどは、2ヶ月たった今もわかっていない。
現在、少女は順調に回復しており、少しずつだが今の人間の生活に慣れてきているようだ。しかし、人間に対してある種の恐怖心のようなものは残っているようだ。
周りの人が食べ物を与えようとしても拒絶する素振りを見せる。どこかおびえているようにも見える。
ネットでは…
人間と一緒に暮らすより動物と一緒に暮らすほうが安全だ!
カメラや人間がトラウマになりそうだ。
ネットユーザーも少女が人間の環境になじめるかどうかというを心配しているようだ。映画「ジャングルブック」の、オオカミに育てられた主人公「モーグリ」のような境遇であるあため、ネット上では「モーグリガール」と呼ばれている。
これまでにも動物に育てられた子どもはメディアで取り上げられてきた。オオカミに育てられた姉妹の話などは聞いたことがある方も多いのではないだろうか。しかし、そういった子どもたちは早くに死んでしまったり、社会生活が送れないことが多い。この少女がそうならないことを切に願う。
少女の動画を見たい方はこちら。
実はサルと暮らしていなかった…? 追記:4月12日
保護された当初はネットのメディアを中心に「サルと暮らしていた少女」という名目でニュースになっていたが、数日後には「サルと暮らしていた」というのは真実ではないという報道がされるようになってきた。
これまでは、発見場所は森の中だとされていたが、実は森の近くの道端だったというである!そもそもこの森は自然保護区なので多くのカメラが設置してあり、職員が監視している。その職員たちは「サルと暮らしている少女など見たことがない」とコメントしている。ということは少女が森に長い間暮らしていたということは考えにくい。
また少女の治療をしている医者によると、身体、精神ともに障害をもっている傾向が見られるようだ。言葉が話せず、四足歩行をしているのはそのためか。さらにインドでは女の子よりも男の子のほうが好まれる。このことから障害があり、かつ女の子ということで親が捨てたのではないかという見方がされている。
つまり、少女はサルと暮らしていたのではなく、障害があるため親に捨てられ、数日後に保護されたのではないかということである。
しかし、実際にこれが本当かどうかということはわからない。発見者の証言もどれが真実かわからない。それでも少女が過酷な自然の中にいたということは事実だろう。とにかく健康に育って欲しい。
参照 YOUTUBE1、2、Daily Mail、The Times of India、sky NEWS、The Guardian、INDEPENDENT