核爆弾を除くと現在最強の爆弾「MOAB」
4月13日午後7時ごろ、アメリカがアフガニスタンにあるイスラム国の拠点に対して「MOAB」という爆弾を投下した。
この爆弾、非核兵器としては現在米軍が保有している爆弾では最も大きく、破壊力も最強とされている。
以下の動画は2003年にアメリカが行なったMOABの投下実験の様子であるが、立ち上る煙の大きさを見ていただければいかに爆発が大きなものかお分かりいただけるだろう。
第二次世界大戦の際に放たれた原子爆弾のような大きなキノコ型の雲ができている。
このキノコ雲はなんと32km先からでも見えたという。これは大阪から神戸、もしくは東京から横浜ぐらいの距離である。
具体的な威力は・・・
MOABの威力は、
1.900m以内の障害物を消し去る
2.1800m以内の人間を殺害
3.衝撃波が2.7km以内の人間の聴覚を破壊、最大3.2km以内に達する
などといわれている。
最大3.2km圏内という点が本当に恐ろしい。これを半径の長さにすれば、過去に広島・長崎に落とされた原子爆弾と同じぐらいのダメージ範囲ということになる。
なお、爆風による威力を上げるために、この爆弾は地上から約1.8mのところで爆発するとのことだ。
加えて、GPSによる誘導が可能であり、命中精度はかなり高いものとなっている。
ここまでくれば、放射能が無いと言うだけで核兵器とそれほど変わりないのでは、、、との声も少なくない。
ちなみに、今回アメリカが打ち込んだMOABの様子はコチラ。
一瞬で広範囲に爆風が広がっている(画面の黒くなっている部分)のが見て取れる。
世界情勢はどうなる?
Mother Of All Bombs(全ての爆弾の母)と呼ばれることもあり、たいへん恐ろしい威力を誇る「MOAB」。
今回のイスラム国の拠点に対しての攻撃は、最近何かとお騒がせの北朝鮮に対するけん制も兼ねているのではないか、という見方が強い。
果たしてこれで北朝鮮が大人しくなってくれるのだろうか。どちらにせよ、これ以上この最強の非核爆弾が使われることが無いことを切に願っている。
参照:米国国防総省、YouTube[1]、[2]、BUSINESS INSIDER JAPAN