ある一枚の写真が人々の心を動かした！

シャワーの前で寝転ぶ小さな男の子。この写真にFacebookで100万件以上のいいねが集まり、63万件以上もシェアされた。

この写真を投稿したのは、男の子の母親、スカリーさんである。この男の子は4歳のノーラン君で、大きなガンに苦しんでいた。そして今年2月、彼は死を遂げ、ガンとの闘いにも終止符が打たれた。

ノーラン君はいつもスカリーさんから離れることを嫌がり、彼女がお風呂に入ってる間も外で待っていたとのこと。左の写真はノーラン君がママを待っている様子、右は彼がいなくなってしまったあとの写真だ。

ノーラン君が亡くなったのは2月8日。約2ヵ月の月日が経ち彼の死を受け入れることができたスカリーさんは、Facebookで愛する息子のことをつづった。

どんなときでも明るく笑顔を絶やさなかったノーラン君

4歳にして大きな病気と闘っていたノーラン君。彼はいつも笑顔を絶やさなかった。そして一度たりとも不満をこぼさなかった。

それは、「もう助かる希望はない」と知ってしまったときでも変わらなかった。

スカリーさん（以下Ｓ）：息をすると苦しい？
ノーラン君（以下Ｎ）：うーーーん、、、苦しい。
Ｓ：とても痛みを感じているのね？
Ｎ：（うつむきながら）うん。
Ｓ：このガンは最悪よ。あなたははもう闘う必要はないわ！
Ｎ：（純粋な笑顔で）ほんと！？でもママのために闘うよ！！
Ｓ：ママのために闘うですって？
Ｎ：うん！！当たり前だよ！
Ｓ：そうね、希望が見えてきたわ、、、、、ねえノーラン、ママの役目は何だと思う？
Ｎ：ボクを守る事だよ！！（ニカっと笑って）
Ｓ：かわいい子ね、、、でもママがここでできることはもうないみたい。天国でしか守ってやれないの。（張り裂けそうな気持ちで）
Ｎ：そうなんだね、、、じゃあ、先に天国へ行って、ママが来るまで遊んでるね！！すぐに来てくれる？
Ｓ：もちろん！！そんなに簡単にはママから離れられないわよ！
Ｎ：ありがとうママ！！天国でハンターとブレイリーとヘンリー（先に天国へ行ってしまった友達たち）と遊んでるね！！

彼らの会話のあと、医師が部屋に入ってきた。するとノーラン君は元気な声でこう言った。

「先生！！ボク、これからどこへ行くと思う？？天国へ行くんだよ！！」

あまりに無垢で前向きすぎるノーラン君に筆者も心が締め付けられるような気持ちになった。

明るくて元気な子供だったノーラン君。いつもまっすぐに向き合う彼に、スカリーさんも勇気をもらっていた。

たくましい親子の絆に、感動と応援の声が寄せられた！

スカリーさんは、自身のFacebookにノーラン君との思い出や死の瞬間のことをつづった。そして、小児ガンの研究があまり進んでおらず、支援金も少ないという現状の悪さも示した。

そんな彼女の想いに共感した人々から、多くのコメントが寄せられた。

私は30歳の父親で、これを読んで泣いてしまったよ。ひとつだけあなたに知ってもらいたいことがある。彼は短い人生だったがとても偉大な遺産を残したという事を。あなたは彼の話だけじゃなく、愛ある遺産も共有してくれた。ありがとう。

これを読んで目が飛び出たわ！小児ガンはもっと研究されたり資金援助される必要があるわ。私の7歳の息子は白血病で、それはもうとてもひどいものよ。この子を失うことをいつも恐れているの。あなたの勇気が世界中の人々を励ましてくれることを祈っているわ。

こういったコメントがなんと15万件以上も寄せられた。

たくましく生きる親子に、同じ状況に置かれている人だけでなく、世界中の人々が勇気付けられたのだ。

ノーラン君は重い病気で苦しんでいたけれど、きっと自分のことを不幸せだなんて思った事はないだろうと筆者は思う。親子の絆に感動すると同時に、どんな環境にいるかよりも、今いる環境に向き合って生きる事のほうが、幸せになるにはよっぽど大切なのかもしれないと思ったのだった。

スカリーさんのFacebookの投稿を載せておくので、涙を覚悟してぜひ見ていただきたい！

参照：Facebook