世界には多くの「キモい」生物が存在している。ゴキブリなどはその代表例だ。先日、フィリピンでもある「キモい」生物が発見された。かなり衝撃的である。
キモっっ!!でかっっ!!ヌメヌメしてそうな質感、細長いシルエット、両方の先端についているよくわからないもの…どれをとってもキモい!
しかも左側の先端の部分が男性のアレに似ていないだろうか…?
こいつはなんなの?
この気持ち悪い生物は何なのか?という話だが、どうやらエントツガイという生物で、フナクイムシの仲間。「ムシ」なのか「カイ」なのかどっちやねん!という話だが、立派な貝の一種。世界最長の2枚貝とされている。
こちらが通常のフナクイムシ。通常のサイズでも十分キモい…フィリピンの一部の地域では普通に食べられているようだ。おいしいのだとしても見た目がね…
学術的な大発見らしい
このエントツガイはこれまで、ほとんど生態がわかっていなかった。今回、生きた標本を持ち帰ることに成功したことでその研究が進み、生態が明らかになったという。しかもその生態というのがかなりすごい。
食事をせずに生きる!?
このエントツガイは、口があるものの閉じてしまっており、ものを食べることができない。ではどうやって栄養を補給しているのだろうか?その答えはバクテリアを体に取り込むことだった。
バクテリアを使って栄養補給
エントツガイは自分のエラにバクテリアを飼っている。そのバクテリアが硫化水素を分解し、エントツガイ自体が利用できる形にしてるらしい。ようは、何もしなくても生きられるということだ。うらやましいかぎりだ。
グロテスクな見た目とは裏腹に、意外とすごいことをやっているエントツガイ。我々も何もしなくても死なないようになる日は来るのだろうか。
↓エントツガイの動画。解剖している最中の映像があるので閲覧注意。