【史上初】スペイン人登山家が1週間で2度のエベレスト登頂に成功!すごすぎてすでに伝説レベル!

自然

世界最高峰の山

世界最高峰の山、エベレスト。長年、多くの登山家たちを魅了してきた夢とロマンのつまった名峰である。

しかし同時に、毎年のように多くの挑戦者の命を奪ってきた、かなり危険な山であることも事実だ。実際、標高8000m付近には、これまでに挑戦した登山家たちの遺体がたくさん横たわっている。

一般的には、キャンプから山頂まで平均して約4日、その他に、準備や高所順応を含めると1か月から2か月、一回の登頂に必要だと言われている。

そんな、時間と持てる体力と精神すべてを要する超過酷なエベレスト登頂だが、先日、ある登山家がとんでもない偉業を達成したというニュースが入ってきた。

なんと、スペイン出身の登山家キリアン・ジョルネさん(29)が、たった1週間の間に2度のエベレスト登頂に成功したというのだ!!

しかも、2度とも酸素ボンベを使わずに登頂したのだ!

1度目の登頂

1回目の登頂が実施されたのは5月20日。天候は良好だった。それぞれのルートの状態を考慮し、キリアンさんは北面を通る伝統的なルートを選んだ。

現地時間、午後10時にベースキャンプ(標高5100m)を出発し、その後4時間35分で前進ベースキャンプ(6400m)に到着。そこで2時間休憩し、21日午前4時30分に、再び頂上に向けて出発した。

そこからは、基本的にノンストップ。そして、ベースキャンプを出発して26時間、22日午前12時15分に、世界最高峰エベレストの頂上(8848m)に無事到達した。自身は、この26時間という記録は、酸素ボンベも固定ロープも使わない北面登頂の世界最速記録だと言っている。


普通なら4日かかるところをわずか26時間で登頂してしまったのだから、すべて順調に進んでいたかのように思われるが、実際はそうではなかったようだ。

キリアンさんは、当時のことを次のように語る。

「標高7700mまでは、調子はかなり良かったし、予定通り順調に進んでいた。でも、急に気持ち悪くなってきたんだ。嘔吐も激しかった。おそらく、胃の風邪が原因だ。それからは、ゆっくりしか進むことができなかった。数歩進むたびに、立ち止まって休憩しなければならなかったんだ。」

 

2度目の登頂

世界最速登頂の余韻に浸る間もなく、5日後の27日午前2時、2回目の登頂を目指し、前進キャンプを出発した。

その日の天候は芳しくなく、強い風がキリアンさんの行く手を阻んだ。しかし、ゆっくりながらも、立ち止まることなく山頂に向け、歩み続ける。

そして、17時間後、無事山頂に到着し、見事、1週間に2度エベレスト登頂に成功するという偉業を達成したのだ!!!

2度の登頂を終えて、キリアンさんは、

「1週間に2回、酸素ボンベなしでエベレスト登頂に成功したという事実は登山界に新たな可能性を切り開いたと思う。成功してとてもうれしい。」

 

「人生の頂き(Summits of My Life)」

今回のエベレスト登頂は、「Summits of My Life」という世界の名峰をできるだけ速く登ることを目的としたキリアンさんの個人プロジェクトの一環で、これまでにも数々の山を驚異的な速さで登ってきた。

これからも、キリアンさんの挑戦は続いていく。彼の「人生の頂き」はまだまだ先のようだ、、


ちなみに、エベレスト登頂の映像は近々公開予定だそう。

参照元:Summits of My lifeTwitterInstagram

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マル太

身長185cmのうどの大木。最近、筋トレはまってます。プロテインはバニラ味よりチョコ味派。好きな食べ物はささみフライ。はまった言葉は、「どうにかなるさ」。基本休日はボーっとしている大学生です。

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