狙われる観光客。バリのビーチサイドにいる売り子に要注意。
動物愛護団体のアニマルズ・オーストラリアが、バリ政府に警告したのがキッカケとなり、バリの犬食(けんしょく)に関する問題が話題となっている。
なんとバリのビーチサイドでよく見かける売り子は、焼き鳥だと称して犬肉のソテーを販売していることがアニマルズ・オーストラリアの調査により明らかとなった。
用心深い観光客に、何の肉か確認されるが「犬の肉じゃない」とウソをつく売り子。このように、バリでは無知な観光客をターゲットに、犬肉が販売されているのだ。
犬の肉だと知らずに食べてしまうなんて悲劇としか言いようがないが、さらには衛生面でも観光客が危険にさらされているという。
バリの犬肉の食用処理は、動物虐待といわれてもおかしくない残虐な方法で犬の命を奪い、汚い床で食用処理される。公的な処理施設がないので、環境が整っているはずもなく最悪な衛生状態だという。
実際、アニマルズオーストラリアの調査によると、生の犬肉からは大量の大腸菌が検出されている。
ちなみにバリでは『RW』が犬肉料理を示しており、レストランなどではRWの表記で犬肉料理だと知ることができる。しかし、ビーチサイドなどで売られている商品には表記されていないため、注意しなくてはならない。
バリの犬食事情が改善される日は来るのか…
犬食はもともとバリの食文化ではなく、観光ビジネスの拡大により、観光客に提供する肉として犬を利用し始めたといわれている。
過去に地元民たちは何千年も犬と平和に共存していた。アニマルズオーストラリアは、もう一度その当時のバリに戻ってほしいと願いを込め、バリ政府に訴えたのだろう。
根付いた食文化とはいえ、残虐な方法で命を奪ったり、消費者にウソをついて販売することは決して許されるべきではないだろう。
犬食に関してはやはり受け入れがたいが、犬だからダメ、牛や豚だからいい、というわけではなく、食事をするということは命をいただくことなのだと、改めて考え直すきっかけにもなった。
バリの犬に平和な日々が訪れることを、強く願うのであった。
↓最後にバリの犬食事情が分かる映像を載せておくが、ストレスのかかる動画なので苦手な人は閲覧注意。