トンボやカエルには、世界はどう映っているのだろう?
クリエイティブスタジオ、マシュマロ・レーザー・フィースト(Marshmallow Laser Feast)によって、制作された作品「In the Eyes of the Animal(動物の目)」は、森に生きる動物たちから見た世界をヴァーチャル・リアリティ(VR)で体感できるというもの。その内容が刺激的すぎるのである。
蚊(ユスリカ)がみている世界。血を求めているから赤く見えるのだろうか?
こちらはカエル。暗い。
2015年に発表され、これまでに国際的に高く評価されてきたこの作品。ドローンや3Dスキャニングカメラ等で、イギリスに実際にある「グリスデールの森(Grizedale Forest)」を綿密にスキャニングした情報を、「サブパック(Subpack)」と呼ばれる独創的なヘルメットのような機器で体感するというもの。しかも自然の森の中で。
このサブパックと呼ばれるヘルメットのような機器、映像だけではなくサウンドも360度、全方向から鳴っているように感じられ、さらに振動によってもサウンドを感じることができるのだ。
こちらの作品は、発表後から世界中の国々で体験され、日本でも山口県、山口情報芸術センター(YCAM)の近く、仁保川の上流にある犬鳴の滝で、2016年10月に日本初となる体験ツアーが行われた。
今後、日本でのサブパックの体験ツアーは、今のところ予定されていない。とても残念である。しかし、こちらのサイトで、トンボ(Dragonfly)とカエル(Frog)から見た世界を垣間見ることができる。もちろんサウンドも重要なので、ヘッドフォンなどで聞いていただきたい。
森に生きる動物たちが見る世界、これほどまでに刺激的だとは思わなかった。身近な動物たちだけに、この衝撃はハンパない。「In the Eyes of the Animal(動物の目)」は、まだまだ進化していくとのことなので、今後も新たな世界を見れることを期待したい。
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