大人が子どもによく言う、『知らない人についていっちゃいけません』
これを聞くと、なにも信じられない世の中になったものだなぁ、、と残念な気持ちになる。
しかし、この時代だからこそ、きちんと伝えておくべきことなのだと痛感させられる事件が、イギリスのマンチェスターで起きた。
自宅の庭で遊んでいる三姉妹が遭遇。誘拐未遂の瞬間、、
こちらの動画をご覧いただきたい。
庭で遊ぶ少女たちと、車の男性のやりとりを収めた監視カメラの映像。
無音だが少女たちが逃げ去る姿から、なにか危険なことが起きていることがわかってもらえるのではないだろうか。
実は、この映像、誘拐未遂の瞬間だというのだ、、
週末の昼下がり、8歳、6歳、2歳の姉妹が庭のトランポリンで遊んでいると、一台の車がやってきて突然停車。
なにか異変を感じ取った長女と次女はトランポリンから離れ様子を伺うが、まだまだ幼い三女は警戒することなく車のほうを見つめ、手をあげて何かを欲しがっているような仕草を見せる。
このとき車の男は『女の子たち、ドーナツ欲しくないかい?こっちにおいで~』と、誘惑の言葉をかけていたという。
2歳児からすればドーナツなんてご馳走。相手が知らない人だったとしても、「ドーナツ欲しい?」と言われれば欲しがるに決まっている。
しかし、8歳の長女は危険を察知していた。
映像には長女が三女を抱きかかえ、猛ダッシュで逃げていく瞬間が収められている。
もし長女の咄嗟の判断がなければ連れ去られていた可能性もあった、、それを考えると背筋に冷たいものが走る。
家の中に逃げこんだ長女は母親に「変な男の人がいる!!」と早急に伝え、母親が男に何の用か尋ねにいったところ、「い、いや、僕はただドーナツをあげようとしていただけなんだ、、」と明らかに挙動不審だったという。
母親は日頃から、「知らない人にはついていっちゃだめ!もし何かされそうなら逃げなさい。」と子どもたちに教えていた。それが功を奏し、起こりえた事件から逃れることができたのだ。
母親はたった8歳にして、咄嗟に危険を予知し、回避した長女を誇りに思うと共に、同じ子を持つ親にも警告したいとして、この動画をFacebookに投稿した。また、マンチェスター警察もこのような出来事があったとして注意喚起している。
今回は未然に防ぐことができたが、それは日頃の訓練のおかげだろう。そう思うと、『知らない人についていっちゃいけません』は絶対に教えておくべきことなのだと実感するのであった。