プレイボーイ史上初!プレイメイトにトランスジェンダーモデル採用!
一昔前に比べると、世の中は寛容になったと思えることの一つが、『LGBT』ではないだろうか。
自分の性に違和感を覚える性同一性障害や同一性愛を抱える人にとっては、まだまだ生きづらい世の中なのかもしれないが、ニュースや様々な運動により『LGBT』や『トランスジェンダー』という言葉を聞き、身近に感じる人も増えたことだろう。
このように個人の意思が尊重される世の中に変わりつつある中、かの有名な『プレイボーイ誌』が創刊から64年で、初めてトランスジェンダーのプレイメイトを採用したとして話題になっている。
"Being a woman is just being a woman." Meet November 2017 Playmate Ines Rau, the first transgender Playmate. https://t.co/w28vfilSP9 pic.twitter.com/iVAqOgB0TK
— Playboy (@Playboy) 2017年10月18日
今回プレイメイトとしてモデルに選ばれた、トランスジェンダーのイネス・ラウさん(26歳)。彼女はフランスでモデルとして活動している。しなやかで洗練された身体や醸しだす雰囲気からは、彼女が元男性だとは到底思えない。
『プレイメイト』とは、ただモデルとしてプレイボーイ誌に載るだけでなく、『各月の特集』として選ばれたものしかなれない大役である。そんな大役にプレイボーイ史上初・トランスジェンダーとして採用されたのが、イネスさんなのだ。
プレイボーイ誌創刊者のヒュー・ヘフナーの跡を継いだクーパー・ヘフナー氏は、世の中の性に対する変化を受け入れることを目指すため、トランスジェンダーモデルの起用を試みたという。
このオファーを受け取ったときイネスさんは『今までのどんな出来事より素晴らしい賛辞だ』と思ったそうだ。
彼女は長い間、自らがトランスジェンダーであることをカミングアウトできずにいた。男性とデートしても、本当のことを知って気持ち悪がられたら、、と不安になり、伝えることが出来なかったという。
今回トランスジェンダーがプレイメイトに採用されることに対し、少なくともネガティヴな反応があることは分かっていた。しかしだからこそ、人々の考えを変えるために自分が立ち上がるべきだと決意し、誇りを持ってオファーを受け入れたという。
彼女が今まで経験してきた人生は、一般的にいう「ノーマル」な人では想像がつかないくらい、ヘビーなものだったのではないだろうか。しかし、世界各国で愛されるプレイボーイ誌の歴史を塗り替える偉業を成し遂げられたのは、彼女の努力の結果に違いない。
今後も性別を越えて、人に勇気を与える人であり続けて欲しいと願うのであった。