銅像「考える人」で知られる、彫刻家「オーギュスト・ロダン」。近代彫刻の父と言われており、彼の作品は高く評価されいる。
そのロダンの彫刻がアメリカ・ニュージャージー州のマディソンという都市の市役所に80年近く眠っていたと話題になっている!…といっても発掘されたわけでなく、会議室の台座に置かれていたらしい。
ロダンの彫刻が会議室に!?
某有名ドラマで「事件は会議室で起こっているんじゃない!現場で起こっているんだ!!」というセリフがあったが、今回ばかりは会議室の中で起こったようだ。
発見された作品は、かの有名な皇帝ナポレオンの胸像である。
それがこちら。う~~ん、ナポレオンなのかな…?というのが筆者の正直な感想である。でもこの胸像は、なんと4億5000万円以上の価値があるらしい。
きっかけは…ある学生だった
発見された経緯はこうだ。
2014年、市役所は所有する美術品の整理をするために、美術史を勉強している学生を雇った。学生が美術品のリストを作っていくうちに、この胸像に出会った。胸像を見て、ロダンの作風に似ていると感じ、その胸像の底を確認すると、ロダン本人のサインが刻まれていた。
「でも偽物かもしれない…」その学生は作品が本物かどうか、ロダン研究の専門家に助言を求めることにした。
2015年、専門家が市役所を訪れ、胸像を確認。鑑定作業はものの数十秒で終わった。それは行方のわからなくなっていたロダンの作品そのものであった。
そして先日、その発見が公表され、大きな話題となった。
この学生すげ~
この発見は学生にとって、素晴らしい功績になっただろう。同じ学生の1人として、頭が下がる思いである。というかなんで市役所はずっと確認しなかったのだろうか…?
この作品はフィラデルフィア美術館に移される。実際にお目にかかれる日も近そうだ。
参照元:YOUTUBE、AFP、CNN、HYPER ALLERGIC