ゴリラファミリーの人間観察会
私たち人間は、動物園にいって動物たちとふれあうことが多い。特にお子さんのいるご家庭では、情操教育のため動物と親しむ機会は多いだろう。
それと同じように、ゴリラのちびっこたちもまた他の動物とふれあって遊びたいようだ。
今回お届けするのは、そんな野生のゴリラの家族と遭遇してしまった男性・ジョンさんである。
「ヤバい!人間に慣れていない動物と出会ったら襲われる・・・!」そう思って木々の間に縮こまったジョンさんに待っていたのは、とてもほのぼのする貴重な体験だったのだ!
早速ご覧いただこう!
この動画が撮影されたのは2011年の12月。ジョンさんはこの日、東アフリカのウガンダにある世界遺産、ブウィンディ原生国立公園を訪れていたという。
ここはアフリカで最も豊かな生態系をもつ自然公園であると同時に、世界最大級の野生のマウンテンゴリラの保護区だ。
園内では自由に散歩できるというが、動物に襲われる危険もあることを考慮しなければならない。
中でもゴリラは、握力500kg、パンチ力はおよそ2トン、走るスピードは時速50kgと人間じゃ到底勝てない身体能力を持っているという。自然界でも最強格の動物じゃねーか!
そんなゴリラの群れに、ジョンさんは不幸なことに鉢合わせしてしまった!!とにかくゴリラを怒らせないように、縮こまって去るのを待っていたようだが・・・?
ふれあいタイムになってるーーー!!
子ゴリラが楽しげに観察しているではないか!!ママゴリラが後ろで見守っているこの様子も、人間界でも良く見る光景だな~。
どうやら、ジョンさんが着ている黒い服で味方だと思ったようで、膝や顔の色を不思議だと思い触っているようだ。
超貴重なこの瞬間、カメラの手は震えており、ジョンさんの心臓はバクバクして気が気でなかったという。一歩間違えれば、ママゴリラに殴り殺されるかもしれないからだ!
そんなジョンさんの心配とは相反し、なんとチューまでされてしまった!サービス精神旺盛だねぇ君!
飽きちゃった一匹のゴリラが帰ろうとすると、ママゴリラも「さあ、帰るわよ」といいたげに子どもたちを呼ぶ。
仲睦まじく帰っていく背中を見送り、ジョンさんはホッと一息ついたという。命がけの体験だった。
ゴリラは繊細で優しい生き物!
フィクションの影響で、ゴリラは非常に凶暴だというイメージが私たちには浸透しているが、実際には温和で繊細な性格をしていることが最近の研究で明らかになっている。
しかも知能が高いために、ストレスに弱く、恐怖や痛みにきわめて敏感なのだという。これは類人猿全般に共通するらしく、人間ととても似通っているようだ。
・・・筆者は、人間に慣れていない野生の種でこんなに優しい個体がいるとは思わなかった。おっかなびっくりな動画ではあったが、ついほのぼのとした気分になってしまったな~。