見ず知らずの人が困っていたら、一体どのくらいの人が声をかけてあげられるだろう。
今回は、そんな「助け合い」の精神に、改めて気付かされる出来事を紹介したいと思う。
最後の20ドルでガソリンを買ってくれたホームレス
10月のある夜、ケイトさん(27歳)はひとり、フィラデルフィアの道を運転していた。ガソリンの給油ランプが点灯していたものの、なんとか自宅までたどり着けるだろうと思っていた。
しかし、ついに夜道で車がガス欠になってしまった、、近くのガソリンスタンドまで歩いてガソリンを買いにいこうとしたその時、ジョニーさんと出会った。
ホームレスのジョニーさんは、ケイトさんの緊迫した様子をみて、すべてを悟った。そして、「車に戻って鍵を閉めて待ってて。」とだけ言い、その場を去っていった。
数分後に戻ってきたジョニーさんは、赤いガソリン缶を持っていた。彼は自身が持っていた最後の20ドルを使い、ケイトさんのためにガソリンを買ってきてあげたのである。
夜道を1人で歩いていかせることは危険だと察したのだろう。ジョニーさんのおかげでケイトさんは無事帰宅することができた。
自分のことよりもみんなのことを考える
あの夜、現金を持ち合わせていなかったケイトさんは、数日後、同じ場所を訪れ、ジョニーさんに再会することができた。
ガソリン代の他に、ジャケットや手袋、帽子など、これからの寒さに備えた防寒着を手渡したケイトさん。その後も食料や水などを持っていくたびにジョニーさんはこう言うのだった。
「君もひとつ、どうだい?」
「ありがとう!みんな喜ぶよ!」
他のホームレスたちと共に生活をしていたジョニーさんは常にみんなのことを考えていた。そんな彼の人柄に触れ、ケイトさんは彼のために資金を募ることにした。
目標金額の30倍!3000万円の資金が集まる!
彼は仕事を探しているけれど、ホームレスのままでは難しいのが現状です。暖かいアパートに入居し、新たな生活をスタートさせるための資金協力をお願いします。
gofundmeサイトで目標金額100万円を設定したところ、たった13日間で9123人もの人が寄付してくれた。
その金額、なんと約3000万円!!!(11月24日現時点)
目標金額の30倍だ!
「集まったお金は、他のホームレスや金銭的援助が必要な人たちに使わせていただきます」と公式に発表をしたケイトさん。
たった一人の行動が、こんなにも多くの人の心を動かすことができる世の中はまだまだ捨てたものではなさそうだ。誰かに手を差し伸べるという行為は、きっと誰かがみてくれているはず。ジョニーさん、新たな人生を切り開いていってください!
参照元:gofundme