この人物をご存知だろうか?ケイシー・サリバンという人だ。一見普通の男性に見えるが、この人にはある秘密が隠されていた。
女性から男性へ
現在、男性として暮らしているケイシーさんはかつて、女性として生活していた。
ケイシーさんは幼いころから自分の身体的な性と心の性が違うということに苦しんできた。いわゆるトランスジェンダーである。
「死にたいと思った」
ケイシーさんは、性転換をする前に1人目の子どもを出産した。そのときケイシーさんは、母となることで、自分を女性として認められるようになるのではないかと考えていた。
しかし妊娠して、お腹が大きくなっても自分が心の底から女性として生きられるとは思えなかったという。
「死にたいとさえ思ったこともあったんだ。」と本人は語る。
子どもから勇気を貰った
しかし、実際に子どもを出産して、わが子の姿を見ると、今までにないほどにいとおしく見えた。
子どもから勇気を貰ったケイシーさんは、出産から3ヵ月後、自分がトランスジェンダーであると打ち明けた。
その後、当時の夫と離婚し、仕事も辞めることになった。それでも彼女は後悔することがなかった。
2年後には性転換のため、男性ホルモンの注射を始めた。その後、トランスジェンダーだと知っているパートナーと交際をスタートし、2人目を妊娠。
こちらが妊娠時の様子。健康状態は極めて良好だったようだ。
そして先日、無事に出産。海外のメディアは「女性と男性の両方で出産を経験した初の人物」と紹介した。
ケイシーさんは「私は妊娠は女性のものだけだと考えていないし、男性、女性の役割の違いなんてないと思うんだ。」と語る。
多くの苦難を乗り越えて出産したケイシーさん。これからの人生で多くの幸せが待っているはずだ。
許諾元:Kaci Sullivan
参照元:MIRROR、INDEPENDENT