NASAの木星探査機がガスの表層に接近!
惑星というと、月や火星のようにゴツゴツとした表層をイメージする方は多いだろう。一方で、土星や天王星などのガスで構築された巨大な惑星は、どうなっているか想像が難しいはず。
このようなガスを主成分とする惑星は、惑星科学においては「木星型惑星」と呼ばれている。地球のような固い地表は持たず、水素やヘリウムなどのガスでおおわれていると言われているが、その全貌はいまだ明らかになっていない。
その研究を続けるNASAは先日、Juno Projectという計画を遂行する中で、驚くべき写真を発表した。
High Above the Jovian Clouds: This image of colorful, turbulent clouds in #Jupiter’s northern hemisphere was captured during my latest flyby of the planet https://t.co/zQ6OFl5WLC pic.twitter.com/NWMxnJzGwA
— NASA's Juno Mission (@NASAJuno) 2018年1月4日
息をのむ光景だ。細かく混ざり合う大気のうねりからは恐ろしさすら感じてしまう。色彩はまるで、画家ヴァン・ゴッホの色使いのようだ。
撮影したのは、2011年8月に任務を開始した木星探査機「ジュノー」。12月16日にこの写真を捉え、年明け1月4日に公開された。
木星の上空約12874キロ(8000マイル)と観測史上最も接近し、ジュノーは時速600キロを越える暴風、磁場、重力などのデータを観測している。
I’ve got the #Jupiter blues. See Jovian clouds in striking shades of blue in this new color-enhanced image https://t.co/EQ0jT6kE0B pic.twitter.com/E4zn1Vawci
— NASA's Juno Mission (@NASAJuno) 2017年11月30日
こちらは、2017年11月に上空18906キロで撮影されたもの。望遠鏡では茶色く映る木星も、近寄ってみると、輝くような黄土色と白色、青色が複雑に絡み合っていたのだ。
人知を超えた美しさに驚愕した方もいることだろう。まだまだ宇宙には、知られざる美しい世界が広がっていることを思い知らされる。2018年、疲れたときには宇宙に思いをはせてみてはいかがだろうか?
参照元:Twitter ①、②、Mission juno