-自分自身を愛すること-
それは性同一性障害を抱える人たちにとって、そう簡単なことではないだろう。
乳房切除手術を受け、その姿を公開!
ニューヨーク在住のシェラさんも、また同じだった。
女性として生まれたシェラさんは、自身の性にずっと違和感を感じていた。自分の身体をまともにみることもできなかったシェラさんは、今月乳房切除手術を受け、やっと本来の自分の姿になることができたのである。
Today, I checked off one of the bullets on my top surgery bucket list.
I wrapped the towel around my waist, not my chest.
I looked in the mirror, disregarding the drains and binder, and I saw myself.
For the first time, I saw myself. pic.twitter.com/xVBmA0uRO7
— CHELLA MAN (@chellamanart) 2018年1月14日
今日、やることリストの1つだった乳房切除手術をやり遂げた。
腰にタオルを巻いた、胸じゃなくてね。
初めて自分自身の姿をみることができた。
彼のツイートは、手術に至るまでの経緯や術後の経過、また性同一性障害と向き合い方などを赤裸々に綴っており、今拡散されまくっている。
女性から男性へ変化していく様子
シェラさんは、ホルモン治療の様子も自身のツイッターに投稿している。
Happy to be alive.
Happy to have survived. pic.twitter.com/QmeMhK1kXF— CHELLA MAN (@chellamanart) 2017年12月23日
上の写真は左右ともにシェラさん、同一人物である。
男性ホルモンの一種である「テストステロン」を摂取することで、生理が止まり、体毛や筋力が増えたりと男性らしい骨格へと変わっていく。また、声も低くなる効果があるという。(※個人差があります)
実際に、こちらの動画では、テストステロンを摂取しはじめた1日目から26週目までの、声の変化を公開している。
Voice Progression on Testosterone
Day 1 to Week 26. pic.twitter.com/UDrwja0cqD
— CHELLA MAN (@chellamanart) 2017年12月30日
1日目はまぎれもない女性の声だが、そこから9週目、12週目、20週目と週を追っていくにつれて声が低くなり、26週目には完全に男性の声になっている。
また、丸みを帯びていた骨格が、男性らしい顔つきに変化していく様子もみてとれる。
やっと本来の自分になれた気がする
Watching my shirt fall flat, feeling at home in my own skin. pic.twitter.com/A6A75gPFmd
— CHELLA MAN (@chellamanart) 2018年1月17日
細身のTシャツを着ても胸が平らになる、ただそれだけのことで、彼にこれだけの笑顔をもたらすのだ。些細なことに思えるひとつひとつの身体の変化が、性同一性障害を抱える人たちにとって、どれほど苦しみ、葛藤してきたのかがわかる写真ではないだろうか。
Growing up, I dreamed of today.
I expected it to stay that way.
A dream.
Today, it became a reality.
The 1st reveal after the operation.
The 1st time I ever connect with my chest.
My body, man-made.
My scars are absolutely beautiful, and I could not be more proud to have them. pic.twitter.com/EN1pLz0LdW— CHELLA MAN (@chellamanart) 2018年1月16日
乳房切除手術後に胸に巻いた包帯を外す姿は、また印象的だ。
彼の投稿に対し、今なおコメントがやむことはない。
・君は美しすぎる!
・この姿をシェアすることで多くの人に勇気を与える!
・投稿が更新されるたびに嬉しくて涙が出そうになった!
・あなたのこと知らないけど、誇りに思うわ!
・やっと自由になれたね!
・自分に出会えて本当によかった!
to remember.
coffee date back home near my high school
never did I even dare to imagine I would bring my dream girl here pic.twitter.com/CLDa8nSbli
— CHELLA MAN (@chellamanart) 2017年12月25日
彼をサポートしてくれていたのはファンだけではない。家族や、パートナーであるメアリーさんの支えも大きかっただろう。
シェラさんのこの赤裸々な投稿の数々は、同じ悩みを抱える人たちに勇気を与えたに違いない。そして、まだまだ世間の理解が乏しい性同一性障害だが、実際のホルモン治療や手術の詳細を公開することで、多くの人の考え方を変えるきっかけになったのではないだろうか。