ティーンたちが次々と洗剤を食べまくる!
アメリカでは、今までに様々な危険な遊びが流行ってきた。例えば、シナモンを口いっぱいに入れて1分間我慢する「シナモンチャレンジ」や、入浴用バスソルトを口にする「バスソルト・チャレンジ」などなど・・・SNSやYoutubeに投稿するためにこうしたジョークに挑み、多くの青少年たちが病院へ搬送されている。
そして2018年1月、次にスポットライトがあてられたのはこのアイテム。
こちらのアイテムは、赤と青の液体の詰まったパックは、アメリカで人気の衣類用洗剤「Tide Pod(タイドポッド)」。
洗剤の量を調整する必要なく、洗濯機に一つ投げ入れるだけですぐに使えるという便利なアイテムだ。パックは水溶性となっており、液体洗剤や漂白剤、しみ抜きの洗剤が一つにまとまっているというメリットから、日本でも多くのファンに愛されている。
カラフルでコロンとした可愛らしい見た目と、芳香剤のいい匂いがすることから幼児なら口に入れてしまいそうだ。
当然ながら「子どもの手の届かないところに置いておくこと」と注意書きがされているのだが、近頃SNSでは、これをかじって動画をアップする「Tide pod challenge」という衝撃的な遊びが流行しているらしい。しかも、そのほとんどが中高生やいい歳した大人達なのだという。
いずれも噛んだらすぐに吐き出しているが、パックが口で溶けて洗剤を飲み込んでしまっている挑戦者もいるようだ。
米消費者製品安全委員会は、「化学成分が濃縮された中の液体を飲み込めば、確実に中毒症状を起こす。」と警告を発している。アメリカ国内だけでも、2017年の間におよそ220人が中毒をおこし病院に運ばれており、そのうち55人が意図的に食べていたことがわかっている。
また、1月17日にYoutube運営のジェシカ・メイソンは「いずれの動画もポリシーに違反するため、早急な動画の削除に向けて動いている」といった声明を出している。Youtubeのガイドライン上で、身体に悪影響のある危険行為の動画の投稿は禁じられているためだ。
このチャレンジの流行で一番の被害をこうむっているのは、Tide podsを製造しているP&G社であろう。同社は米メディア・ワシントンポストの取材に対しこのように答えている。
この商品を世界展開しようと考えている最中でしたが、非常に懸念しています。
あくまでも衣類用洗剤であり、ジョークだろうと絶対に遊びに使わせないようにすべきです。適切かつ安全に使用して頂きたいです。
イタズラやジョークにしては非常に危険であるこの流行。ティーンエイジャーの暴走を、アメリカの大人たちはどのようにして食い止めるのだろうか・・・。
参照元:Washington Post、楽天、Youtube