料理上手の俺は、今日”ロールキャベツ”を作った。
湯を沸かしキャベツを入れ、その間にボウルにひき肉を入れ、粘りが出るまでよく練り混ぜ、フライパンを中火で熱し、玉ねぎをしんなりするまで炒め・・・etc
自分で言うのはなんだが、素晴らしい手際の良さだ。
おそらく、ロールキャベツ作りに置いて俺の右に出る者はいないだろう。
なんせ俺の得意料理は”ロールキャベツ”なのだから。
そんな得意のロールキャベツ作りの最中に俺はふと思った。
果たして、ロールキャベツというものは、「ただ挽肉をキャベツで包めばいい」というものだろうか?と。
・・・いや、それは大きな間違いだ。
ロールキャベツというものは、そんな単純なものではない。
本来のロールキャベツというものは、キャベツではなく、食べてもらう人への愛情で包み込むものではないだろうか?と俺は考えた。
そう、つまり”形”ではなく”思い”が大切だということだ。
実は今回、このロールキャベツを作るにあたり、
あなた達、料理初心者に伝えたかったのは料理は出来不出来ではないということである。
料理というものは、”食べてもらう人のことを考え、愛情を込めて作る”
これが本来の料理のあるべき形なのだ。
煮たらキャベツがボロボロに崩れ落ちようが、上にチーズを乗せてオシャレにしようと思ったらなんか気持ち悪い感じになろうが、愛情が込められている時点でそれは立派な”料理”なのだ。
幸運にもこの文章を読まれた皆様には是非、何物にも屈しない勇気を持ち、俺のようにレシピに惑わされずに、型にはまらない己の料理道をどんどん突き進んでほしい。
このことを心がけていれば、いつかあなたも俺のような立派な料理人になれるはずだ。
おっと、そんなことを言ってる間に、俺のロールキャベツが出来上がったようである。