「趣味は編み物です」の域を超えた編み物王子!
クリスマスなどホリデーシーズンになると欧米では様々な色や柄のセーターを着用し暖かい雰囲気に包まれる。これはもはや当たり前といえるほど定着している光景といえるだろう。
しかし写真のサムさんは一味違うのだ。写真をよーくみてほしい。いや、クソ暑い夏にセーターを着ていることじゃない。もちろんそれも気になるが、そう!背景とセーター柄がまったく同じ!編み物が大好きなサムさんは気に入った景色をそのままセーター柄にしちゃうという究極の編み物おじさん、いや編み物王子なのである。
サムさんの目にとまれば、なんでもセーターに早変わりっ!
サムさんは旅行先で必ずその地での代表的建造物や観光地を訪れるようにしているという。そしてその景色を背景に、自分が編んだセーターを着て自撮りをするというのが彼のスタイルである。
Here I am, wearing my first Niagara Falls sweater at Niagara Falls
Here I am, standing outside the U.S. Capitol wearing my Capitol sweater. Pardon the Capitol's renovations. Hope to get another picture when the work is complete next year.
もちろん誰もが知っている観光地だけではなく、時には「ここどこ?」「なんでここ?」というようなランダムで不明瞭な場所を選ぶときもあるようだがそれはサムさんが魅了された何かがその場所にあるのだろう。
My latest sweater
My latest sweater
編み物歴20年の技に納得!
All the sweaters I knitted in 2016
そんなサムさんが編み物をはじめたのは今から約20年前の1999年の3月だった。初めての編み物ではパターンを忠実に追いながら単色のセーターを2枚編み上げた。それから彼のチャレンジがはじまったのだ。
翌年には「パターンなしで絵画のような柄のセーターを編んでやろう!」と目標を掲げたのである。それに成功してからは様々な風景や特定のランドマークをセーターにデザインし、1枚編むとまた1枚というように次々とセーターを編んでいった。サムさんの目に映るものはすべてセーターのデザインになる可能性を秘めいているのだ。
サムさんの今後の目標とは!?
そんなサムさんが昨年2016年に挑戦したことはセーターだけでなくニット帽を編むことだった。こちらがその一部だ。これらは地元の病院に寄付されたという。アメリカでは新生児が病院から退院する日には決まって帽子をかぶらせる習慣がある。特に冬場であればこの暖かいニット帽は新生児の頭を外部の刺激や寒さから守るのに重宝される。さすがだ、サムさん。
All the baby hats I knitted in 2015 for donation to local hospitals. This was a new skill I acquired during the year.
そして、今年の目標を聞いてみるとこんな答えが返ってきた。
「これまで103枚のセーターを編んできたけど、そのうち91枚のセーターを着てその景色の前で写真を撮ることができたんだ。今年の目標は残りの12枚のセーターを、その景色の前で着用して写真を撮ることかな。ただこの12枚は違う大陸の風景だからかなり遠方まで行かなきゃいけないんだけどね。」
サムさんの目標達成と新作を心待ちにしておきます!
Just entered these three sweaters into a fashion show that'll take place this coming weekend