ベトナムでは近頃、新郎役の男性を派遣する偽結婚式の業者が人気なのだという。
偽装結婚？社会的な地位を手に入れるため？寂し過ぎるから？・・・いずれも違う。そこにはもっと闇が深い理由があるというのだ・・・。
結婚前に妊娠してしまったらここへいけ！
この偽結婚式を行っているのは、ベトナム・ハノイにある人材派遣会社「ヴィーナモスト」。
その人気の秘密と言うのが、結婚前に妊娠してしまった女性の汚名を晴らすため・・・というもの。
日本でもしばしば、結婚前に女性が妊娠してしまうということが起きる。そのまま結婚すれば、問題はないのだが、一方で、男性に逃げられてしまう女性たちもいる。
こうした場合の世間の目はとても厳しくなり、本人はもちろん、家族までもが「あの家の子は…」といった形で世間の目に晒される。
・・・その問題は、ベトナムにおいても同じ。特に北ベトナムでは婚外妊娠への偏見が強く、その救済措置として、「結婚したふりをする」という選択がされはじめているのだ。
ヴィーナモストはまず偽物の新郎を派遣し、飾り付けから司会進行まですべて請け負ってくれる。親戚や友人らを招き、信頼を勝ち取れるような完璧な結婚式を演じることができるのである。
また、サービス開始から10年が経つもの人気は止むことなく価格は上昇中だ。既に1000人以上の女性が式を挙げており、現在でも月15回ほど偽結婚式を挙げているのだという。
ちなみに価格帯はというと、VIPサービスだと約457万円（98百万ドン）もするのだとか。ほとんどが「娘と孫のためだから」といって母親や親類が工面してくれるのだそう。
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ちなみに、親戚一同をだますようなもののように思えるが、実際に籍を入れるわけではないため法的に問題はないという。
日本にも結婚出席代行業者が存在するが、さすがにこういった理由で使われていることはない。シングルマザーへの偏見が厳し過ぎるのも考え物だが、これは不信感を上塗りするのではないか？と考えてしまう人も多いだろう・・・。
