顔がないのに生きているカエル!
自然界において、カエルがヘビを飲み込むなど、私たち人間が想像もしないような出来事が多々あるだろう。
そして、今、世界で話題になっている奇妙なカエルの姿をご覧いただきたい。不快なコンテンツを含んでいるので閲覧注意だ。
Found the video. pic.twitter.com/cZJhDWEzOm
— Jill Fleming (@salamander_jill) 2018年2月27日
顔がないのに、生きてる~っっっ!
前進してくるカエルには、どうみても顔がない!しかし、しっかりとした足取りで動いているではないか。
冬眠中に襲われたカエルか!?
先週、ツイッターにこの動画を投稿をしたのは、米マサチューセッツ大学の学生で、爬虫両生類の研究をしているジル・フレミングさん。
今、世紀の発見かと世界中をザワつかせているが、この動画は約2年前に撮影されたものだという。
Still puzzled by this find from 2016! An apparently “faceless” toad. Kept hopping into things. Had a small mouth hole- maybe esphogus/glottis (no maxilla or mandible, I think)? It was early spring so I think it must have come out of brumation like this. Any thoughts herp Twitter? pic.twitter.com/bFSLlakhs1
— Jill Fleming (@salamander_jill) 2018年2月27日
2016年、米コネチカット州の森で、野外調査をおこなっていた研究者たちが偶然目にしたものが、こちらの顔なしカエルだった。
ジルさんをはじめ、同僚たちを驚かせたこのアメリカヒキガエルには、目、鼻、あご、舌が完全に欠如していたという。
顔がない理由はいくつか挙げられるというが、ジルさんはこう見解を述べている。
一番可能性として高いのは、冬眠中にガーターヘビやミンクなどの自然界の捕食者によって襲われたということです。傷がだいぶ癒えていることからも、冬眠中に起こった出来事でほぼ間違いはないと思います。仕留めなかった理由はわかりませんが、春になり、冬眠から目覚めたカエルが、再び活発に動き始めたのでしょう。両生類は非常に回復力がありますからね。
ここまで重度の傷を負いながらも、元気に動き回るカエルの姿には、研究者たちも驚いているという。
しかし、餌を食べることもできない顔なしカエルは、再び捕食者の餌食になりやすいことからも、そう長くは生きられないということだ。自然界の弱肉強食を、あらためて突きつけられた映像ではないだろうか。