マレーシアの「蛇の魔術師」ことアブザリン・フシンさんがコブラに咬まれ、33歳の若さで死亡した。
こちらの動画がフシンさん。蛇にキスをしたりする曲芸で有名だった。
ノミの心臓の私(高勢)的にはマジで直視できないレベルのスリルだ。そして案の定、コブラに咬まれて亡くなってしまうのだが…。
しかしフシンさんを「ただの命知らずの目立ちたがり屋」と思うことなかれ。なぜなら、フシンさんは地元民のために尽くしていたのだから。
蛇を愛し蛇に愛された男
フシンさんの本業は消防士。消防士は、毒蛇などの被害で出動することもある。そう、フシンさんの蛇好きは趣味と、地元民を救う仕事の両方を兼ねていたのである。
そんなフシンさんは、3月12日にコブラが出たとの通報を受け、現場へ向かった。そこには象をも殺す猛毒のコブラが…。懸命に捕獲作業中にあたったフシンさんだが、運悪くコブラに咬まれてしまった。その後入院したが治療の甲斐も虚しく、4日後の3月16日に亡くなったのだ。
実はフシンさんがこのような事故にあったのは初めてではない。以前も8回コブラに咬まれ、2日間昏睡状態になったこともあったという。
そのように死にかけてもやっぱり蛇が大好きなフシンさん。あまりの「蛇ラブ」っぷりに、昨年地元のマスコミは「フシンさんがコブラと結婚した」という報道したことも。しかしフシンさんは「確かに蛇が大好きだが、私の恋愛対象はあくまで人間です(笑)」と否定していた。
「人々にバカにされているのはわかっていますが、これからも人々のため、また勤めている消防署のためにがんばります」と語っていたフシンさん。世界中から「惜しい人を亡くした」と追悼のメッセージが届いているという。
きっと今頃は天国で、愛する蛇と楽しく過ごしていることだろう。
参照元:Facebook