中国版ツイッター「ウェイボー」。登録しているユーザーは7億人を越える。
そんなウェイボーで先日、衝撃的な発表がされた。それはウェイボーから暴力的、性的な動画や写真、そして同性愛に関連したコンテンツを排除するというものであった。
同性愛までも対象に
暴力的、性的なものを排除するのは理解できる。しかし、同性愛のコンテンツまで排除する必要があるのだろうか?
この発表を受け、多くのユーザーが激怒。ウェイボー上では#我是同性恋(私は同性愛者だ)というタグのつけられた投稿が溢れた。
Chinese social network Weibo is banning gay content. People are protesting today using the hashtag #我是同性恋 (#iamgay). Some screenshots from the app. pic.twitter.com/bzFKhjIo8G
— Erwin Vogelaar ? (@ErwinVogelaar) 2018年4月14日
女性同士、男性同士で一緒に撮影した写真などが数多く投稿された。
これに対して、ウェイボー側は#我是同性恋というタグの使用を禁止したが、火に油を注ぐ形となった。
中国では早くに結婚し、子どもを産むべきだという価値観が未だに根強い。「同性愛がポルノと同じように扱われたことが一番の問題です」と訴える人もいる。
すぐに撤回
そして反発の大きさからか、ウェイボーは発表を撤回。同性愛を題材としたコンテンツの検閲を取りやめた。公式の発表からわずか3日後のことだった。
インターネットの検閲が日常的に行われているといわれる中国でも、この差別的な対応は受け入れられなかったようだ。
セクシャルマイノリティに対する偏見は国、地域によって様々だ。世界中で多様性が認められるようになることを願う。